ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

焼肉屋さんごっこをしている

 生協の国産牛の焼肉用は、300gで、だいたいカルビと赤身が半々入っている。それと鶏などを台所のコンロを使ってフライパンで軽く焼いてタレも付けて、フライパンごと食事室に移動して、「カルビでございます。」「赤身でございます。」と肉の種類ごとにめいめいの皿にサーブして、時間差で出てくる焼肉として食べている。

 サンチェやリーフレタスを卓に置いていたころもあるけれど、肉を巻く菜っ葉だけでもけっこう腹が膨れる年頃揃いなので、いつの間にか、茹でた菜と、焼いた肉、それに少量の白米だけでよいことにした。

 NHKドラマ10『大奥』が、森下佳子さんの脚本から富永愛さんの吉宗公、はては風間俊介さんの「杉下」まで嬉しすぎて、これは、これまでのよしながふみさんの『大奥』の映像化作品の流れをけっして否定しない、よいドラマだと思う。「杉下」は、婿入りしたものの、子を儲けることが叶わず、婚家を追われて、大奥のなかに生きる場所を見つけた中年男である。上様の寵を争うお目見え以上の有職者とは別に、彼らや将軍の生活を支えるための多くの人間が必要とされたのは、逆転していない本来の大奥と同じだろう。彼のような人物の人生にもシビアでリアルで、しかし実はやさしいまなざしを向けたよしながふみさんの『大奥』が大団円を迎えて2年くらいになるのか、この秋には、『医療編』『幕末編』がリリースされるという。うれしいことだ。