ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

年配者の通院はハードルがいっぱい

 水曜は、比較的自宅から近所にある三次救急の病院に身内の後期高齢者のお供で出掛けた。背丈などわたしよりも高いくらいではあるが、内科的疾患や外傷後の後遺症で歩き悩むところがあるので、なかなかひとりでは出掛けさせられないのである。

 まず、わたしが、再来受付機に受診者カードを通して受付を済ませる。そして、この病院のシステムである本人を識別する紙を挟んだファイルを採血採尿の部屋のファイル受けに投入する。そして、後から病院の玄関を潜ってくる本人を待ち受けて、採血採尿の部屋に連れて行く。……まるで、先週の自分自身の通院で、足元も覚束なく用事をこなしていたのと同一人物とは思えない手際のよさである。もちろん、これについては、脳内シュミレーションを何度となく重ねた。なぜなら、早くも雨の季節を迎え、なるべくなら雨に濡れさせることなく、年寄りを家に連れ帰りたいからである。

 そのあと診察を受けさせ、会計を済ませて、本人をその場に残して調剤薬局へ行く。ここでは、朝一番に別の医院の処方箋を預けておいたので、その薬剤を受け取って、かわりに新たに出された処方箋を預ける。当日に出た薬を持って帰らないのは、何種類かの処方薬を朝のむ分と夜にのむ分の薬をそれぞれ1回分ずつ包み直してもらうからだ。これを毎回お願いするたびに、本当にすみませんありがとうございますという気分になる。

 それから病院にとって返し、本人と落ち合って家へ帰る。もう半年以上続けているルーティンだが、なるべく短い滞在時間で帰宅させたいとあれこれ目論むのには、幾つか理由がある。まず最大のものは、やはり昨今の感染症の流行である。うちの後期高齢者本人もわたくし同様、易感染性が高い状態であり、人中に長時間いることは好ましくない。それから、寄る年波による疲れやすさ。それとなく20分おきに給水を勧め、静かな待合室ならば軽くうとうとさせておくなど気を配ってはいるが、どうしても疲労するようだ。そして、あえて加えるならば、先に書いた足元のおぼつかなさ。慣れないところで転びでもしたらまた痛い思いをすることになってかわいそうと思う。

 これも、わたしが生きている間のご奉公ではあるが。

 ということで、なんとか昼前に帰宅して、きょうは朝からよく頑張ったから、お昼は鶏の唐揚げを、と頑張って、なぜか500gの鶏をバッター液でからりと揚げておかずに出した。当然、大量の唐揚げが余ってしまって、夜も少しずつ食べることになった。

 そういうわけで、わたしは、案の定、くたびれてしまったので、20時から1時ぐらいまでよく眠ってしまって、起きてみたら家中、森閑としていた。

朝顔が咲きました