表紙がチャーリーブラウンだったので、物理版を予約して購入。15日のうちに階下の郵便受けに届いていたのを16日の朝に取ってもって出掛ける。
韻文はほとんど読まないので、『光る君へ』でまひろちゃんが新楽府のフォーマットで綴られた政治批判を読み解いては写し、フィクションの中とはいえ、一条天皇に「ご進講」申し上げるくだりを観ては、文章と歌謡とを行き来する韻律の世界で思考を遊ばせる人の頭の中身がとてもうらやましい。今号のBrutusでも、短歌や俳句に始まり、フォークやラップに至るまでのことばの世界が広がっている。
引用された茨木のり子の詩に泣かされそうになるのはいつものことで、ときどきつらいのは、女性に生まれついたからでも日本人として育ったからでも、さらには人間であるからでもなく、ただただ息をしているそれだけで、生き物であるがゆえに、そう感じるのだと思う。みんなきつくて、みんな痛いのよ、きっと。