ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ケーキを買いにてくてく出掛けた

 平地で片道350mというのは、自転車に乗ってもいいし、また乗らずに歩いてもいいような距離であるけれども、帰りに紙箱に入ったショートケーキを持つというタスクがあったので、歩き一択。

 現在の自宅の周辺では、コンビニエンスストア等のクールケースの中のショートケーキを除けば、ショッピングモールの中のケーキ屋さんかその路面店φさんぐらいしか、デコレートされたケーキを手に入れることはできない。以前の家では、最寄り駅の直下に不二家さんがあった。

 さて、φさんは、個人経営のケーキ屋さんである。その創業あるいはこの地での開業は、おそらく昭和の末年に遡る。ショートケーキ1個で700円いただいても材料費光熱費その他で足が出るんです、とパティシエが朝日新聞の記者に語るご時世に、φさんのケーキはたいてい300円台の前半で、いつも10種類近くがショーケースの中に並んでいる。もしかしたら、φさんはたくさんの種類のケーキを作って、その半分以上を喫茶店などに卸しているのではないかとわたしは考えるのだが、いずれにせよ、創業年も正確な業態も、わたしは、φさんのご亭主(おそらく唯一の菓子職人にして店員、店主。)に尋ねないし、これからも訊くつもりはない。ケーキ旨ければいいじゃん。

 そう、φさんの店のケーキは、だいたいおいしい。だいたいおいしいケーキの中に、たまに飛び抜けて旨いのが混ざっている。これは、わたしが昭和年間のこどもで、いまはもったりとしておよそはやらないバタークリームに馴染んで育ったことも旨さの理由のひとつだろう。いわば受容側の事情だ。

 木曜は、水無月や豆餅を買い、日曜にはケーキを5、6個も持ち帰り、これで次回のHbA1cはどうなることやらだけど、自分は菓子1個、満足に平らげることはできないので、甘いの食べても血糖値のさほど上がらない他の家族のおいしい顔をうれしい気分で眺めている。

 

ケーキ自体はそれほど大きくはない