きのう、ジャムの瓶の中で数時間水漬けにしておいたペン先は、その後、水洗いを経て乾燥の段階に入った。冷房をしている室内とはいえ、気温もそれなりに高く、しかも卓上扇の前にプリンの空容器に入れられて置かれているものだから、見る間にどんどん乾く。3本のペン先を洗ったので、そのうちのひとつ、パイロットのkakunoの極細に新品のカートリッジを挿して試し書きをした。……残念ながら「しばらくお待ちください」の状態だった(なにもかもそううまくは運ばないものだ。)。一晩待つ。
一昨年の転居の際、机の抽斗はいちおうきれいに浚って(この漢字が妥当な程度の作業量だった。)、必要なものとそうでないものに分けたつもりだった。万年筆は、中学入学以来、パイロット社製が大半だったから、使いかけの黒とブルーブラックの12本入りの箱が幾つも出てきた。そのうちもっとも古いものは、20年ほど前に開けたもので、さすがに中のインクが変質していてもおかしくない年月が経過していた。
さて、一夜明けて今朝、kakunoのペン先からは、十分に行き渡った新しいブルーブラックのインクが調子よく滑り出てくれた。パイロットは、Customシリーズも2本もっているけど、こちらもメンテナンスしてまた使ってみようかな。
古いインクを捨てられないのは、なぜか。