(予約投稿)まだ油断はできない
今年は、九月の末になってようやく涼しさを感じられるようになった。朝、4時台に台所に立って、火に向かっているとだんだんと頭の地肌から汗が出て首筋を伝って垂れる。その気持ち悪さを首に巻いたタオルで予防して、しかし、それでも汗は後から後から噴き出したものだった。それが、同じ汗を掻くにせよ、穏やかになった。
ある朝、南瓜を煮た。中くらいの大きさの南瓜の半分に切ったのが、生協さんの宅配の野菜ガチャで届いたので、がんばって12個に切り分け、砂糖と醤油で15分から20分ほど中火で煮たのだ。これをテーブルに出す前に1個あたり30秒くらいレンジアップすると、温めと同時に水分が飛ぶのか、うちでは評判がよい。なお、わたしは、冷めたままのほうが好きだ。
その南瓜、煮返しては昼と夜も食べて、それでも半分弱残ったのでそのまま翌朝も、と台所に放置していたところ、翌未明、見事に「わいて」いた。煮汁に白い泡が立ち、一目でもういけないことがわかった。寝る前に煮返して、冷めたら冷蔵庫にしまうというのが長い夏の間の習慣だったのに、少し涼しくなったことで気が緩んでいた。だめになった煮た南瓜を廃棄しながらこういうのは重ねてしてはならないと自分を戒めた。
