「神戸ビーフ」とは、単なる神戸牛の言い換えではないと、NHKの夕方のニュース番組に教えられた。いろいろ厳しい基準をクリアした神戸牛の肉のみが「神戸ビーフ」を名乗れるそうだ。
この弁当も、ハコはもちろん中身までもスマートフォンで撮影したけれど、たれを振りかけられた焼いた薄い肉は加熱調理をしていない鰤の刺身などよりも調味料を纏ってむしろ生々しく、その写真をここに添えるのがやや憚られる感じがする。
中身はそれでももちろんおいしくて、焼いて調味して冷めた肉をここまで旨く食べさせるのはさすがだと思った。そもそも牛肉を口にする機会が乏しく、和牛などは到来物があったときだけ、たまさかの国産牛やそれよりはやや頻度の高いタスマニアビーフでおいしいおいしいと喜んでいるレベルなので、弁当になったとはいえ神戸ビーフを正当に賞味できたのかどうかは実にあやしいものである。
新幹線で食べるごはんは、こういう非日常のごちそうっぽいものもいいけど、改札内のコンビニエンスストアで買ったおむすびやサンドイッチに、プライベートブランドのほうじ茶くらいでもむしろつきづきしいときがあります。
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