土鍋。夏の間、台所の流し台の下の収納棚に置いていた。それを先日、取り出した。牛すじと蓮根等の根菜類を煮た汁を圧力鍋から土鍋に移して、2日間はカレーソースが入っていた。それを洗って乾かして、ところが夕方までには水が張られて昆布が泳いでいた。湯豆腐である。豆腐を食べたあと、煮返して昆布がもったいないと、あく抜きをした輪切りの大根が煮られ始めたのが今朝のこと。油揚げや鶏むね肉などが追加されて、醤油と味醂で断続的に短い沸騰を繰り返している。
カレーソースに湯豆腐、大根炊き。洗って完全に乾かしてまた流し台の下にしまい込むには惜しい働き者である。きまって夏の終わり頃になると、ルクルーゼやストウブのカタログを眺めては、しっかりした鋳物の、しかもやや大きめの鍋を手に入れることを考えるのに、いったん土鍋を出してしまうと舶来の鍋のことはきれいに忘れてしまう。重い土鍋の機嫌を取りながら、圧力鍋やシャトルシェフ、このごろは電気圧力鍋などと負担を按分しながら、あれこれ調理する時間を過ごす。
気がついたら春になっている。毎年のことであるけれども。
このヘビーローテーション土鍋は、10年以上前の無印良品のもの。同じ生地の小さい土鍋ももっていたけど、蓋の方を落として割ってしまって、数年間は身のほうだけ使っていたけれど、結局、転居の際に処分してしまった。
その無印良品で、メンバー1割引の無印良品週間が開催される前に、オンラインストアのセールに出ていたボーンチャイナのポット(450ml)等を買ってしまった。
いずれリンク切れが発生するかもしれないけど、ともかく上に示したボーンチャイナのポットは、2290円が1290円になっていた。早朝、調理をしながら前の晩のコーヒーの残りなどを啜ることもあるけれど(コーヒーポットを空にするのも兼ねて)、これからの季節、深めにいれた紅茶でゆっくり身体を温めていくのもいいかなと思って。
コーヒーは、ずっとヒルズの青い袋400gなどをAmazonで買って、それを朝に1回3人前くらい落としてその半分くらいを飲んでいた。それでいいときめていたのに、7月にスターバックスコーヒーのゴールドスターを維持するためにコーヒー豆を購入する必要に駆られ、市中に出た際に寄ったショップで挽いてもらったり近所にはショップがないものだからオンラインストアで取り寄せた豆を都度カリタの電動ミルで挽いたりして、とにかくやや単価の高い豆をつかう回数が増えた結果、罰当たりな舌に戻ってしまった。といっても、先日オンラインストアで取り寄せたのは、比較的価格の安いTOKYO ROAST(250gで税込1440円。) だったけど。