ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

ニードルフェルトの「まめぐち」

 財務省は、「取引先」としては、財務省設置法に基づいておかれた国の役所であること、競合相手のいない独占的な組織であることの2点においてすぐれて特殊であって、その事務方トップを取材相手として行われる取材という名のお取引は、報道機関の実質的最前線にいる記者にとっては、通常の民間企業相互のお取引以上に重圧を伴うものであるといえるだろう。いま世の話題の俎上にのぼっているのは、昭和57年入省組ということで、だけどそれでも来年度も再来年度も、財務省に入って働きたいという人は絶えないだろうし、多少の組織改編はあるとしても、明治初頭以来の基本五省の筆頭としての役所の地位も揺らぎはしないだろう。

 わたしの業務とは、直接には、まったく関わりのないことなので、今日も朝から孜々として机に向かうだけなのだけど、帽子を編みおわって、急がない編みさしのものはいくつかあるけれど、動物の身体を模した小さな蝦蟇口(「まめぐち」という。)を作ってみたい気もする。すでに家の素材箱には、ニードルフェルトの小さなキットは幾つもあるし、針もあるのだけど。そういうのは、フェリシモのバーゲンや、京都のアヴリルさんの企画ものを買う。また、あみぐるみもかわいいと思う。問題は、わたしの造型能力だ。二次元で絵を描くことは殆どなく、三次元でなにか成型するといえば、バターロールやおいなりさんぐらいなので、はたして大丈夫かいなあといまから心細くもあるけれど。

 

どうぶつまめぐち 羊毛フェルトで作るマスコットみたいな

どうぶつまめぐち 羊毛フェルトで作るマスコットみたいな

 

  フェリシモには、蝦蟇口の金具の部分まで含めたキットがあるようで。「眠る子うさぎペンケース」全4回が今月で完結したので、来月分から頼もうかな。うさぎのポーチやペンケース、そして、お金を入れる予定もないまめぐちどんどん増やしてどうするのというのはあるけれども、ほんと、いったいどうするんだろう。

www.felissimo.co.jp

 みんないろんなことがきっとあたまの中でシームレスに繋がっているよね、ね?

髪の毛は狸になる

 さる土曜に、洗った髪をタオルドライでいい加減に乾かしたまま、竹由来の繊維で帽子を編むことに熱中していたら、襟足近くの一部の毛束が絡まったまま乾いてしまって、軽くフエルト化したかのようにほぐれにくくなってしまった。まるであたまから狸が生えたよう。それを梳き櫛で苦労しながらほぐし、また髪を洗って、こんどは念入りに櫛を通して乾かした。体力が乏しいので、シャンプーを軽く2回して、コンディショナーを1回、流して濯いでというだけでもうシャンプーの香りや湯気の熱気でふらふらになる。きのうの日中、そこで一旦力尽きてしまい、夕飯は、土鍋に昆布をしいて、大根茹で卵蒟蒻に野菜天を詰めて薄口醤油で温めた名残のおでんがメインになった。

 

  だいたい1箱700円くらいで、毛量多めで尾てい骨まで伸びているわたしの髪でも2,3回分は使えるので、よいです。ただし、わたしの染め方は厳密ではなく、白い毛、淡い色の毛が残ってもしょうがないというくらいのものなので、そのくらいの量でも足りるのかな。

明くる朝の落着点

 落着であっても終着ではないし、ましてや祝着できることはなにひとつない。

 今回、新潟県知事の辞任の発端となったのは、週刊誌の記事で、その内容は、彼が女子大学生と出会い系サイトで知り合って関係し、お金を渡していたことなどだという。生身の人間から性的な快楽を得るために、人は、お金その他の利益や行為、情報を直接間接に対価として支払うことがある。道端で殴って自分の塒に連れ込んで無理に犯した後、口封じに殺すような場合には、その対価さえ、ない。

 今回のスキャンダルは、不法に何らかの便宜を図ってもらうために、業者が女の人を差し出して、知事が彼女と数時間を密室で過ごしたというような性質のものではない。そして、知事には、配偶者がない。買春としても、とりわけ筋の悪い類型とも言い切れない。それでもなお、知事という地位の高さ、県民の付託に応えるべき職責の重さに鑑みれば、辞任は相当の判断といえる。つきあう相手と状況次第では、一般人とは比較にならないほどの惨事を引き起こすことも十分に考えられるのが、都道府県知事の権限の大きさなのだから。

 とはいうものの、だからこそ、どの業者、いかなる政治勢力とも関わりのない、しがらみのない相手を出会い系サイトで自ら見つけたのだという理由付けがかりになされたとしても、お金を渡していた、他にも何人かいた、という事実の前にはたちまちふらついてしまう。

 

 

 

  もっとも、週刊誌に「独占告白」した女子大学生のこと、この知事が「好きでした」と言ったのは本当のところだろう(「結婚したかった。」については、あえてなにもいうまい。)。したこと全体は褒められたものではなくても、ひとりの人間が、会うたびごとにお金を渡していた相手のことを好きであっても何らおかしくはないし、また、そこは他人が嗤うべきポイントでもない。

食事と飲み物

 おむすびに合う紅茶、というのが一時期流行したような記憶がある。コンビニエンスストアで、お昼の食事として、おむすびやサンドイッチを買う際に、それらに加糖されていない、ミルクもレモンも入っていないブラックティーを添えるのである。そういうとき、紅茶は、緑茶やほうじ茶、麦茶に烏龍茶、健康茶と同じ列に並ぶ。

 わたしの育った地域では、朝でも夜でも家で食事を摂るときには、たいてい、温かい緑茶が食膳に添えられる。のちに東京で、同郷の友人の下宿でごはんをいただいた昼にも、熱めの緑茶がスパゲッティの横に置かれたので、おそらく全県的な習慣だと思う。ごはんにお茶。湯冷ましでも、いや、水でもいいのではないかと思わないでもない。しかし、そこに、生水よりは沸かしたもの、同じ沸かすならお茶を淹れて、という思考が特段茶所でもないのに働いているのだろうか。食後のお茶ではなく、食間に、お茶。

 わたしは、一日に一杯のコーヒー、あとは少しお茶が飲めれば、残りの水分は、もう全部水道水そのままでいいくらいに感じることがある。とても丁寧というわけではないけど、ほどほどきちんと倦まず弛まず暮らすということが、どうにもわたしには難しく感じられる。ふるさとで食事のたびに供された緑茶は、それを思い出させる風景のひとつなのだ。

 

伊藤園 おーいお茶 プレミアムティーバッグ 宇治抹茶入り緑茶 50袋

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戀とかエロティシズムとか

 財務省事務次官セクシャルハラスメント疑いは、今後の役所と報道各社さらにはマスコミ全体との関わりにも重大な影響を及ぼす事柄であるから、事実解明の手続においても大人の判断で慎重に進めていってほしいとは思う。さて、そして、新潟県知事の記者会見をみていて、はじめ、この人には妻たる女性がいるものと決めてかかっていたものだから、おかあちゃん(奥さん)やらを宥めるためにさらに数日を要するのだろうかなどといっていたら、実は独身であった。そして、彼が事実関係を含めてすべてを釈明しない、進退も定まらないという状況で、なぜか記者たちからはだいたいの事情を了解しているかのような質問が寄せられるという不思議な数分間の映像。その中で、知事が、「わたしは好きでした」という趣旨のことばを漏らし、たしか医師で法曹資格も有しているこの頭脳明晰な人が、苦衷の果てに吐露したその心情だけは、なぜだか、前後関係がまったく分からない中にあっても、少なくともそれだけは本当のような感触がした。

 

聖域

聖域

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Hanako (ハナコ) 2018年 4月26日号 No.1154 [もっと!ひみつの京都] [雑誌]
 

 

長い紐をながい日を観ながら編む

 iコードという、毛糸で編む紐を作る。5目編んで、編み地を編み棒の反対側に移して、また5目編んで反対側に移して、というのを延々繰り返す作業なので、一度、WOWOWで観たことのある映画をPCで。The Emperor in August. 阿南惟幾陸軍大臣が、戦争継続を主張する参謀本部のおもに佐官クラスの熱量と、聖断を戴いて敗北を受け容れようとする内閣の冷徹との間で、承詔必謹を命じて自決するまでの心の揺れというものは、前に観たときはよくわからなかった。今回、さらに2回観て、少なくともいくつかのことが新たに分かった。きのうはiコードを編みながら観たけど、今回は随所で再生を止めて、日本版ウィキペディアを参照しながら観た。だから、たとえば、田中美央さんの演じた荒尾興功軍事課長が、戦後は復員庁に属して復員業務に携わったことなど、わかった。

 

  この作品の原作『日本のいちばん長い日』と同じく、半藤一利が著した『昭和史』がもとになっている漫画がある。先日、その2巻目がリリースされた。

 

昭和天皇物語 2 (ビッグコミックス)

昭和天皇物語 2 (ビッグコミックス)

 

 

  昭和天皇の養育掛を10年間にわたって務めた足立タカという女性が、夫人に先立たれた海軍少将のもとへ後添いとして嫁ぐ。その海軍少将は、海軍次官などを経て侍従長となり、2.26事件では身体に4発もの銃弾を浴びる。そして、太平洋戦争末期に組閣の大命を受け、ポツダム宣言受諾へ向けて、老骨に鞭打って働く。 

 

  ところどころ、とくに、S先生や一条家のお姫さまなど、表情がデフォルメされすぎて怖い感じがするけれども、原作にはきっと忠実な内容なのだろう。

春の日永のパンまつり

 ジャムに取り憑かれたような数日分のエントリのついでに最近の朝食事情をおもにポイント集めの観点から抄録。昨年は、Y社の白い皿を2枚受け取れるだけのポイントシールを蓄え、かつ、台紙にポイントシールをきちんと貼付しながら、みすみす交換期限を徒過するという体たらくで、ゆえに、今年はY社のは白い皿2枚分のポイントが貯まるが早いか最寄りの交換実施店舗に持ち込もうときめている。と、それとは別に、ほぼ同じ時期にS社が実施する8点でBRUNOのホットプレート、3点でリサとガスパールのランチボックスを景品とした、こちらは抽選でのプレゼントが催されている。いまでもEvernoteを開けば、同社が昨年末に催した「パンのおとも見つけよう」キャンペーンの残骸が目に触れる。たぶん貰えないホットプレートよりも、確実に受け取れる白い皿のほうがいいにきまっているけれど、わたしの利用しているイオンのネットストアでは、ヤマザキの食パンで4枚切りの商品の扱いはなく、4枚切りはパスコの超熟のみである。そして、パスコは、新製品の塩昆布とチーズのロールパンなど、なかなか攻めの姿勢で面白い商品を繰り出してくる。結果、うちの朝のパンは、ヤマザキ、パスコ、デパート地下売場や近所のパン屋など、いろいろなメーカー由来のものが混在することになるけれど、2日でやっと1ふくろしか食べないのでそれほどポイントシールも溜まらない。

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鰯の南蛮漬け。