ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

何年生きてるのおかあちゃんは

 今週、シミ子おかあちゃんは、夏の間中、こればっかりは掛け値なしで無料だった太陽の熱と光から見捨てられて、洗濯ものもままならず、陰々滅々、『平家物語』ほかの電子書籍に向かっていた。

 

平家物語(上) (角川ソフィア文庫)

平家物語(上) (角川ソフィア文庫)

 

 

 

平家物語(下) (角川ソフィア文庫)

平家物語(下) (角川ソフィア文庫)

 

 

それは時間の浪費

 もっとはやく気づけよということに尽きるのだが、不愉快なことが起こったとき、それが発生するについて用意されていたと思しき、因果関係の「因」の部分、つまり原因を探すことにわたしはヒトの平均よりもかなり多くの時間を費やしているらしい。そして、その探索は、必ずしも次回の失敗の回避に繋がらず、まるでひとつの嗜癖のように、過去を何千遍もトレースすることそのものが目的になってしまう。たぶん抽象化されたわたしの頭の中には多数回の繰り返された回顧のせいで刻まれた目立つ轍がたくさん走り、きょうやあしたのリソースを隙あらば食い潰そうと貪欲な重力井戸のように客引きを続けているのだろう。

 

食糧人類-Starving Anonymous-(6) (ヤンマガKCスペシャル)

食糧人類-Starving Anonymous-(6) (ヤンマガKCスペシャル)

 

  Kindle版のサムネイルがまだ出てこないので、物理版のほうで。『いや!それができるくらいなら、もっと別の方法でどうぞ。』と、唸ってしまう展開だけど、生物って、合理的な選択のみの結果として、繁栄するわけでもないですよね。

 

なおものたうつ日常

 東日本大震災の前後に、楽天市場の店で、バスタブを注文した。そのバスタブを実家の浴室に据えて事足れりとか為果せたりと思い込んでいたのだが。

 西日本の工場から出荷されたバスタブは、INAX製で、2トントラックでの配送を重ねて依頼していたのに、配送を請け負った大手運輸会社(ねこではない)は、大きなトラックで運んだという。そして、「2トントラックに移し替えなければお宅の庭先までは入れない。市内の営業所まで荷物(浴槽)は届いているので、取りに来るか、それとも追加で5000円支払うなら2トントラックに積み替えてお宅まで届ける。」と言ったそうだ。工事を請けてくれた職人さんも家の者も年寄りで、しかたないから、言われるままに5000円の追加料金を支払って浴槽を配達してもらったのだと。それを8年経ってからはじめてきかされた。

 あらかじめ振り込んだ金額には、送料と消費税が含まれていた。それなのに、なぜか5000円、追加で取られた。

 楽天市場のその店も、もちろん当該大手運輸会社も、いまだに営業を続けている。旅客運輸業なら「kumosuke」というようなところだが、貨物ならば、こういうのはいったいなんというのだろう。

 根拠のない、5000円の行方は?いったい帳簿になんとつけたのだ。

 

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嗜好の違いか資質の差か

 ブログの書き手という、いわば最広義の意味においてわたしはブロガーではあるけれども、もとよりこのブログにも、そして過去のブログにも、意識して書かないことは、たくさんある/数多くあった。

 書いてしまうことで気分転換になり、また、自分を客観視する契機にもなるかもしれないこともないわけではないだろうけれど、いや、まさに、この連休あたりに抱えていた問題は、書くことこそが終局的ではないものの、ひとつのたしかな解決策であろうが、でも、とりあえずは書かない。特定の第三者に読まれることよりも、いつか将来のある日のわたしがこんにちのわたしに恥を覚えないようにするために。わたしは、他人以上に、なにより自分に自分の心境を打ち明けることを回避しようとする。

 ここ数日は、胃腸が絞られる感じで、飲むことも食べることもままならず、今朝方など、手の甲の皮が見るからに弛んで、やせたというよりは、しぼんだ感じだ。

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そしてまた栗がとどくのだ

 

結末は、実際に読んでみて

 『七人のイヴ Ⅲ』へ。月が割れてその破片が地球上へ降り注ぎ始める(Ⅰ)→大荷物(中身は、水の玉。)を受け取るために大旅行(Ⅱ)のあと、5000年が経った。相互に衝突してどんどん細かくなった月のかけらが地表へ降り注ぐ「ハードレイン」は5000年間は続くと当初思われていたけれど、途中で技術的な解決が見られて、その期間は大幅に短縮される。その結果、再び生物が繁殖できるようになった地球には、もれなくパワー・ゲームも戻ってきて。

 心の中で、dayoneと呟きながら、3日前に読んだ、5000年前の描写を思い出す。世界の再生が、肋骨も鶺鴒も関係ないところから始められるのもしょうがないけど、みんなよくがんばったなあ。

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モスむしゃむしゃたべたよ

 

第2巻は大旅行

 東京から名古屋市まで新東名高速道路で353kmくらいだという。それを直線に伸ばして、さらに50km足して、鉛直方向に伸ばしたらイズィの高さになる。『七人のイヴ Ⅱ』は、そのISSからホワイトスカイそしてハードレインの始まりによってぼろぼろになった地球を尻目に、地表からの距離を稼ぐための推進剤となる「水」の玉を受け取りに行く過程が中心となる。

 現実には、朝4時45分に起きて、名古屋市に地表面を滑って出かける人を送り出し、あとは寝たり起きたり洗濯ものを干したり炒飯を食べたりしながらKindleを読んでいた。まあ、著者にしても訳者にしても、商業的な理由とそれ以外の意図から、大概は、わかりやすく文を整えているとは思う。かつては、一般向けのSFの場合、まじめに授業を受けている中学2年の男女ならば9割方は理解できなければ、増刷はおぼつかないような気もした。さて、いまは、どうなんだろう。

 名古屋行って戻っての人が帰ってくる前に、第3巻に突入。第2巻のラストと、第3巻のあたまの間には、5000年の時間が横たわっていた。

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宇宙のお母ちゃん

 ぼくのお母ちゃん、じつは昨日ぐらいから『七人のイヴ』シリーズに手を出してん。ほんとは7月に書評をちらっと眺めて、「面白そやなあ。せやけど、ふつうのシュフには高いわあ。手が出ぇへん。」と独り言いうて忘れていたけど、ハヤカワのフェアで3分冊*1の1冊目が安うなってたんで、おんぼろiPad miniKindleに落として読み始めたみたい。そしたら案の定ぐいぐい引き込まれはって、心ははや地上400キロメートルのイズィの内部に飛んでいってしまったらし。古いタブレットのカタパルトでいともかーるくぽーんとな。あ、イズィいうんは、ISS国際宇宙ステーションのこと。せやから、ぼくのお昼なんかも、冷蔵庫からレタス1玉と、人参半分、トマト1個出して、ささっと洗って刻んで、まあ、気前のいいことで、ぼくはほくほく顔。お父ちゃんは、昼はカレーライスで、夜はカレーうどん。ちょーっと、気の毒といえば気の毒やけど。とにかく、中年のおなごの魂まで熱くさせるSF長編、秋の夜長に、どうどす。

 

 

 

 

 

 おまけ:

*1:原書は1冊の分厚い本なんやで。