ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

年末の読書

この秋は、『続日本紀』からあとの六国史など順々に読んできたので、ふつうの小説には殆ど手を出さなかった。おととい映画館で、中村文則原作の『去年の冬、君と別れ』が、来年3月に封切だと知った。そして、1月13日には、玉木宏主演の『悪と仮面のルー…

モスバーガー讃

うちは集合住宅なので、エレベータを降りて外玄関をを出たら、もうそこは公道上みたいなものだ。その小さな広場を突っ切って横断歩道を渡ったら、すぐにモスバーガーの店舗がある。 モスバーガーでは、だいたい「とびきりハンバーグサンド」と「ホットドッグ…

映画を観た日

D大学医学部附属病院で目の診察をしてもらったのは木曜。バスを2本乗り継いで、最後の何百メートルかがちょっと無理な感じがして、タクシーに1メーター乗って、さすがに410円とかでは申し訳ないので、やや色をつけて降りる、というのを2週続けてやった…

ひだまりの初老たち

最寄駅の階段の下のほうに、午前中から缶に入ったアルコール飲料などを片手に溜まっている還暦あたりのおじさんたち。酒を買うのと同じコンビニエンスストアで惣菜を買ってはお互いに勧め合って食べているのだなあと思ったのは夏頃のこと。きょう、昼過ぎに…

白塗りの事情

「昨夜お届けするはずの荷物が今朝になってしまいまして、しかもお尋ねをいただいていたにもかかわらず、ご連絡もいたしませんで。」という意の説明をY運輸の若い人がしてくれていたようだけど、かまいませんええまったく問題ありませんありがとうございまし…

調剤薬局と商魂

D大学医学部附属病院の内科で処方されるくすりが42日分でトイレットペーパー6個分ほどの嵩になる。これまで、その処方箋を大学最寄の調剤薬局に出して、受付で30分ほど待ってお金を払い、薬は揃えて宅配便で後日自宅まで送ってもらっていた。調剤の終わ…

その王国のものがたり

今日の日付がかわったばかりのころに配信が開始されたまんがを読みながら寝て、起きてからも読んで、この物語世界のイベントにおいては、ACCAの監察課の課長こそがキーになる人物だったことを再認識した。シュネー姫の冒険と、クヴァルム枢機院長の慮りも、…

PARCO-yaにて

金曜に行った映画館の下は、PARCO-yaだった。そこには、いわゆる京都本で見た広告で気になっていたがま口の専門店・AYANOKOJIさんをはじめとした、見るだけでも楽しいお店がたくさんあった。ふとその中に、ザ・ボディショップの実店舗を見つけて、うれしくて…

プロがリング外でふるう力

「暴力」を意識しなかった日馬富士。こんなにも遠かった世間と角界の距離。 - 相撲 - Number Web - ナンバー 土俵の外で故意に暴力を加えて傷害を負わせることが罪悪であるとの認識は彼にもあった。ただし、朋輩の身体に手を掛けて有形力を行使することにつ…

DESTINY 鎌倉ものがたり

いつも行く、TOHOシネマズの日本橋ではなく、新しくできた上野のほうに寄ってみた。PARCO-yaの7階から上の数階が、TOHOシネマズ上野。 映画は、高畑充希がいじらしくて、全編通じて彼女を応援する気持ちで観ることができた。堺雅人が高畑充希を黄泉…

擦れていない被疑者

関西のほうで殺人罪に問われ、10年ほど服役して出所した元看護助手の女性の再審開始決定が出たということで。 再審決定、喜びの涙 元看護助手「闘い続ける」:朝日新聞デジタル きのうの夜のニュースでは、その後の検査で分かったこととして、この元受刑者…

視覚なかんずくは色覚と、匂い

忘れないうちにメモとして。 ゆうべ某所でご懇篤な示唆をいただいたように、かおりといろどりとは深い関わりがあって、一部のものの香と色との間にはかなり多くのひとの裡に共感覚を励起させることすらあるように感じる。もっとも、その香と色、または、香と…

だんだん年末

世の中はおしなべて慌ただしいのだろうが、肺の能力が下向かないように心掛けておとなしくしている。古今和歌集の春の歌など眺めては、梅の香りはそれほどまでに強く大宮人の官能を刺戟したものだろうかもしや『梅の花はよい香り、春を謳うもの』という誇張…

風びゅうびゅうの日曜日

電車に乗って2つ隣の駅のまちへ。外に出た途端、強風でもって鼻先を引き回されるような情けなさ。それでも東京はまだ晴れて気温もそこそこ高かった。さて、出掛けた先ではコーヒーを買い、麻婆麺を食べた。いちおう、その店ではいちばん辛い麺類ということ…

冷たい朝の週末

土曜日は、朝のうちに、コンビニエンスストアに行って、支払を済ませ、プレミアム肉まんなどを買って帰った。プレミアムというのは、普通の肉まんと比較して、具も多少はよいものを使っているのだろうが、皮のなかの粉の割合が大きいようだ。多めの小麦粉を…

どろりとした生活感

絵に描いたような駄目な感じの平日。ライオンの新しい台所洗剤Magicaで皿をつるつるに洗い上げて、洗濯機を回し、自分の身体にもシャワーを浴びせた。このところ髪の世話に時間がかかるようになったので、髪は夜に洗うようにしている。まあ、どのように梳き…

『炭に白蓮』第3巻(完結)

第1巻・第2巻とeBookJapanで購入したので、最終巻となる第3巻の「予約」がKindleでしか表示されていなかったけど、なんとかもちこたえて、eBJで揃えた。 一代で財をなした炭鉱主のもとへ嫁いでいった華族の女。「筑豊の女王」と呼ばれ、その才華を讃えら…

事始め

うちは都内の集合住宅住まいなので、正月事始めとして特になにをするわけではないけれど、せっかくなので新しく届いた来年の1月1日から始まる日記の裏付けに連絡先など記入してみた。 この日記は、5年間使い続けられる。わたしは、そこに紙があれば文字を…

きのう割れたカップ

朝、シンクに夜の間に使ったカップを置いたところ、「かしゃん」という軽い音がして、縞の模様のカップが割れた。これは、なにかとむちゃくちゃなことが起こった2回目の長期入院のときに使い始めた品だなあと一瞬の感慨に耽ったあと、軽く濯いで袋に詰めて…

蒟蒻の新芋

いつも買う、厚さ2センチ程度の長方形の蒟蒻ではなく、新芋の蒟蒻は、7センチ角の立方体に近い形状で届く。そして、処理の関係か、賞味期限がずいぶん早く来る。長めのおとうふ並だ。年をとってから、わたしは、蒟蒻を好むようになり、関東煮(かんとうだ…

重ねることを忘れた寒い冬

比喩的にいえば、わたしの頭の中が4分の3くらい、お休み状態に入った秋冬があった。そういうことになった原因もわかっていたし、当座、どうしても必要なくらいは稼げる仕事もあった。加えて、それがそのうち終わる症状であることもなんとなく知っていたけ…

釜飯のまたの日

「釜寅」という、炊きたての釜飯をポットに入った出汁などと一緒に宅配する業者さんがある。年に1、2回ほど、注文することがあるのは、経営を同じくする「銀のさら」と仕様を同じくするメニューの写真がすばらしくおいしそうに見えるからだ。メニューは季…

一筆箋で書く

里方の仏事についてお世話になった従妹や、喪中欠礼のはがきをくれた叔父に宛てて、一筆箋2枚くらいの便りをしたためた。ちょうど先日、倉敷の文具店から取り寄せた愛媛のきれいな絵柄のパッドがあったけれど、和紙に目にも鮮やかな意匠がほどこされたもの…

『応天の門』第8巻

NHK『英雄たちの選択』で、応天門の変が取り上げられていたので、アイロン掛けなどをしながら、少しずつ録画を観る。灰原薬『応天の門』でコラムを書かれている本郷和人先生も出演。作家の平野啓一郎さんも。本郷先生は、専門の時代こそ違えど、なるほど、歴…

『さくらん』という映画の

これ、劇場公開時、映画館で観て、その後も衛星放送やらなんやらで何回か繰り返している。 さくらん 蜷川実花 ロマンス ¥2000 鬢の張り出した髪型の愛らしい土屋アンナが、現代的な設えの廓のなかで、独特の意匠の着物を取っ替え引っ替え、気持ちいいくらい…

仕事のふしぎ

この水曜日は、よく働いた。ひるめしなど、つめたい残りご飯にゆかりのふりかけを混ぜて、海苔の真ん中に載せて四隅から包んだ、さしものおにぎらずも真っ青な代物だ。それでも、めしも海苔もまあまあのものなので、おいしいことはおいしい。それで栄養を補…

寒さがやってきた

昨日からOpalの「気仙沼・桜」で斜め編みマフラーを編み始めた。この配色の毛糸を用いるのは、実は3度目くらい。フェリシモのキットとしてうちにやってきたのを退蔵していたのだ。基本は1段58目のメリヤス編みを441段繰り返す。針は、40センチの3…

こぶしで殴る、言葉でなぐる

中上健次『岬』を読み返している。外でも喧嘩っ早いけど、うちに帰ってからもなにかいってきた、あるいは、なにもいっていない女房を殴打して黙らせる男たちが出てくる短編集だ。平手で頬を張られて、あるいは拳骨で目の下を殴られて、女はその場で口を閉じ…

うっすらと懶い冬の日

ミミさんという名の外国のうさぎさんが秋口に亡くなった。そのツイッターの固定ツイートにこうある: うさぎを食べないでください。 うさぎを食べないようにあなたのお友達に伝えてください。 わたしはうさぎです。 原文は英語で、ミミさんは人語を操らぬふ…

なにかに似ていた

10月の上旬から編み始めた腹巻き帽子が、スヌードとして出来上がった。一周が3号輪針で200目なので大人の頭周よりは遙かに大きいので、Opalの100gに同じくOpalの単色を15gくらい足して閉じた。ラグランっぽいカットの部屋着を着た家族に巻いて…