ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

Kino

わたしにとっては愛しいあなた

『危険な関係』の翻案。1931年の上海、中国人の大富豪たちが夜な夜な華やかなパーティに時を過ごした時代。女は、自分を捨てた男への復讐のため、彼の若い婚約者の貞操を奪おうとある企みを練り上げる。共犯者は、彼女のかつての恋人。このものがたりには主…

劇場版『ダウントン・アビー』

downtonabbey-tv.jp わたしは、午前に始まる早い回を観たのだけれど、満員の観客のほぼ全員が、ダウントンアビーが好き、クローリー家の皆さん、使用人の皆さんとても好き、という雰囲気で、集中してスクリーンの中に入り込んでいた。そういう空気の中で映画…

『オーバーフェンス』『不能犯』

オーバー・フェンス 発売日: 2017/05/24 メディア: Prime Video 不能犯 発売日: 2018/07/13 メディア: Prime Video 『オーバーフェンス』は、函館の職業訓練校の建築科に集う、年齢も家庭環境も経歴もばらばらな男たちと(そういえば、女性の訓練生は映ってい…

『信長協奏曲』

アマゾンプライムで観た。小栗旬が、織田信長の影武者の三郎、そして、奥さんの帰蝶さんは、柴咲コウだ。しかも、市が水原希子で、両方、わたしの好きな女優さんなので嬉しかった。 映画『信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO』 発売日: 2016/07/20 メディア: Prim…

『決算!忠臣蔵』

大高源五が濱田岳で、例によって右往左往する役。うまい下手を論じる以前に、この人はこういう実存としてフィルムのなかに残されることが決められているのだ。 chushingura-movie.jp 最初に断っておかれたように、作中では、蕎麦1杯16文を現在の480円として…

『フッド:ザ・ビギニング』

時代考証一般(特に、登場人物の衣服。)を、あえて重んじていません、という開き直りを堂々と前面に出したドラマ作りで、この傾向は、NHKで夜遅くに放送していた『クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮』の王妃や王太子妃、その侍女たちの衣装でも顕著だった…

『楽園』

吉田修一の原作に基づく映画。松本市近郊の長閑な田園風景が広がる場所で、幼女失踪事件が起きる。田舎の和やかな景色に隠された、差別や暴力。ずっとそこに暮らしていた人と、外からやってきたり戻ってきたりしたりした人との間に。年長の人と、年若な人と…

初秋の映画観覧

『エンテベ空港の7日間』を観た。収監中の活動家の釈放を求めて、エールフランス機がハイジャックされ、アフリカ中部の空港に降りたつ。対応に苦慮するイスラエル政府と、空港内の古い建物にとらえられた人質、同じようにどこへも行けない犯人、各者各様の…

『ピータールー マンチェスターの悲劇』

gaga.ne.jp この映画では、200年前の、マンチェスターでの屋外集会に参加した丸腰の国民に、武装した正規軍と義勇軍とが襲いかかり、死者及び負傷者を出した事件が155分で一気に描写される。この件に限らず、30年前の天安門事件だって、いまこのとき…

『世界の涯ての鼓動』

シャンテB2『梅梅』さんで。 ごく近所の夏祭りは、主催者の高齢化や予算の関係で、ビエンナーレになったりアニュアルフェストになったりするけれども、どうやら今年は確実に開催されると知って、半日都心に避難することにした。真夏に都心で、となれば、以前…

『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』

日比谷シャンテで観た。もっとも期待していたのが衣装で、これは、メアリーのたびたびのお召し替えごとに侍女たちが袖を丁寧に留めているシーンがあったように、やや略式とはいえ満足のいくものだった。それぞれの衣装は、メアリーは、青が基調で、エリザベ…

『運び屋』

wwws.warnerbros.co.jp 90歳の翁が、その経歴の白さを見込まれて、複数回、コカイン密売組織のブツの運搬人を務めた、という実話に基づく映画。朝鮮戦争の復員軍人である彼は、かつてデイリリーという百合の栽培者として仕事熱心な園芸家であったが、その…

出掛けて焦って汗掻いて

しながわ水族館と、日比谷シャンテで。

その家族の果て

ゆうべ、寝しなに観た。そのうち観るだろうなとは思っていたけれど、アマゾンプライム特典とやらで、自宅のテレビ画面で観るとは予想していなかった。 父親と母親が、古くて狭いアパートで新婚生活を送っていたのだが、やがて息子がふたり生まれてしばらくし…

読んだ漫画、観たい映画

思い立ってイレギュラーな仕事の予定を組んだので、一日の時間の進み方が十日前とはまったく違うものになってしまった。患って6年、自宅療養に移行して4年このかた、アグレッシブに働くことに取り組むのはほぼはじめてである。楽しいことは少ないけれど、…

アイヒマンを探せ

『検事フリッツ・バウワー』には、アデナウアー政権下の旧西ドイツで、フランクフルト/Mのある州の検事総長が、ときにはモサドや東ドイツの検察庁と駆け引きをしながら、南米からもとナチス高官のアイヒマンをイスラエルに移送して裁判にかけるまでが描かれ…

二日は宇宙に出た

北海道の佐藤水産さんから、鮭の切り身や昆布と一緒に、「鮭ルイベ漬」「三宝漬」などを取り寄せて、家で寿司飯を調製して、その上に刻んだ大葉と鮭ルイベ漬を載せて食べたり、ネットスーパーで取ったお寿司で夕食にしたりしている。ところで、わたしは、服…

ひとつの賑やかさを避けて別の賑やかさの渦へ

イレギュラーな一種のお祭りが近所の広場で行われるとの告知が入っていたので、午前中に家を出て、日本橋へ映画を2本、観にいった。 biblia-movie.jp 稀覯本といっていいのかどうか、「蔵書家」「垂涎」という単語がぽんぽん頭に浮かんでくるような本を愛す…

『散り椿』

2017年に亡くなった葉室麟の原作を映像化した作品を観た。岡田准一演じる瓜生新兵衛の太刀を西島秀俊が受けるシーンがあって、そのあとに大勢の刺客が待ち受ける中に、このふたりが切り込んでいくわけだが、さすがに西島秀俊、がんばって稽古をしていた…

『カメラを止めるな!』

家族が、この映画を「おまえは観たいのではないか。」というものだから、そういわれればけっして観たくはないというわけでもないと思いつつ、「そういうあなたはこの映画が観たいのね。」と一応確認をとって、予約可能日の朝に席を予約。いざ蓋を開けてみた…

編みながら観る

暑いので、サーキュレータに飼育されているなにものかのように、机と椅子から離れることができない。読むか、書くか、さもなくば、編むか。 海よりもまだ深く 是枝裕和 日本映画 ¥2000 清瀬団地の賃貸棟に40年来住まう、樹木希林演ずる老女に一男一女があ…

『リップヴァンウィンクルの花嫁』

一昨日の1日放送のNHK大河ドラマ『西郷どん』は、みたびの愛加那登場。二階堂ふみさんは、好演。この一連の流謫編では、奄美大島、徳之島、そして沖永良部という島々の民が、薩摩藩の統治下で、たいへんな思いをしているのが描かれていた。そこは、主人公の…

映画『万引き家族』は国の恥か

また、『万引き家族』のことを。8日から全国公開です。 見出しだけで善悪を判断する人たちと『万引き家族』 - 破壊屋ブログ 2日に先行上映を観てまいりましたが、『万引き家族』、映画館、ネット配信、レンタルDVD、いずれは地上波や衛星放送等、1度で…

なんのために来たの、ここに

午前零時から5時まで、六本木の外れのマンションにあるそのクラブでは、初対面の相手と同意した上での交合が行われる。参加費は、男性2万円、女性1000円、カップルは5000円だったか、いちおう清潔なタオルやシーツの揃った場所で、簡単なルールも…

国を麻薬禍から救った女性

普段通りに動いても鼻と喉の調子が悪くなりそうなので、好天を幸い、洗濯物を干したほかは、iMSでレンタルした映画を観ながら、Opal毛糸で編む斜めストールの続きを。 ヴェロニカ・ゲリン (字幕版) Joel Schumacher ドラマ ¥1000 大好きなケイト・ブランシェ…

『羊の木』

hitsujinoki-movie.com 水曜に2本観た映画の残りの1本。法務省の矯正担当の部局はなにもお手伝いしないの?とか、女性のこの種の犯罪はけっこう少ないので全国的に顔と名前を知られているのでは?などと考えずに、もし、こういう制度が実際にあるとしたら…

『お嬢さん』『ハウスメイド』

寒いので、連日、昼の日中から映画を観ながら、毛糸の帽子を編み続けた。選んで買った色なのに、3号輪針で350mばかり編むと、もとい、普通のいいかたでは、82gほども編むと、ぞんざいに扱いそうになる。きっと糸のほうでもわたしに飽きてくるころだ…

DESTINY 鎌倉ものがたり

いつも行く、TOHOシネマズの日本橋ではなく、新しくできた上野のほうに寄ってみた。PARCO-yaの7階から上の数階が、TOHOシネマズ上野。 映画は、高畑充希がいじらしくて、全編通じて彼女を応援する気持ちで観ることができた。堺雅人が高畑充希を黄泉…

『本能寺ホテル』

キャストをはじめとして、2011年公開の『プリンセス・トヨトミ』と重なる部分が幾つもある作品。なぜか高の原イオンの中のシネマコンプレックスで観賞。綾瀬はるかの、女にも厭がられず、しかし、初期中年以上の年齢の男性にはこっそり篤く慕われるというキ…

『相棒 劇場版 -Ⅳ-』

杉下右京警部の4人目の相棒である冠城亘巡査について、転職前のキャリアと現在の能力からして、給与が物足りなすぎるのではないかと思ったり、ふたりの行きつけの小料理屋「花の里」は、どうやってお金を回しているのだろうかと考えたり、とにかくつまらな…