ぴょん記

さつまいも、たべたい。

大河ドラマ

『鎌倉殿の13人』第37回

わたしは、宮沢りえさんが好きなので、今回も、りくさんに関すること中心のエントリになると思う。 りくさんは、壇ノ浦の合戦のあと、捕らえられた宗盛卿が鎌倉に押送されてきた際、かつての知り人として、挨拶を交わしている。一説によれば、池禅尼の姪であ…

『鎌倉殿の13人』第36回

『平清盛』第27回だったろうか、清盛と、宿敵義朝が、一騎打ちの戦いを演じる。その『平清盛』で、源頼朝の少年時代を演じていたのが、中川大志さんだった。大河ドラマでは、細川光千代、源頼朝、豊臣秀頼、そして畠山重忠と、大大名か有力武士を演じている…

『鎌倉殿の13人』第35回

りくさんが、梶原や比企のような有力御家人が一族もろとも根絶やしにされた、政範が殺されて、次はいよいよわたしが手に掛けられる番かもしれない、と時政に訴えた瞬間、彼の形相が変わってしまった。りくさんは、一説によれば、平忠盛の室であった池禅尼の…

『鎌倉殿の13人』第34回

畠山重忠は、北条時政の娘婿であるのに、今回、時政は、彼を討つことを想定して、三浦義村に、畠山は三浦義明という、義村の祖父を滅ぼした張本人であるから憎かろうと水を向けている。義明が戦没したのは、1181年の石橋山の合戦からすぐ後なので、1205年時…

『鎌倉殿の13人』第33回

後鳥羽上皇が、鎌倉の実朝の御殿へは源仲章を、他方、伊豆の修善寺の頼家の寓居へは猿楽の一行をそれぞれ送り込んで、若い主を籠絡して関東に揺さぶりを掛けようとする。その基本にあるのは、鎌倉殿の母方の祖父である北条時政が実質的な政権担当者となって…

『鎌倉殿の13人』第32回

北条氏とその賛同者らによる比企の屋敷への襲撃、その現場から幼い一幡ぎみと頼朝公の有力な乳母であった比企の尼がからくも逃げ延びたという設定の三谷吾妻鏡。一幡ぎみは、現在は義時の部下である善児と弟子のトウのもとに匿われ、「わしを好いてくれたの…

『鎌倉殿の13人』第31回

思えば頼家は、孤独な人である。乳母夫の比企では大切に養育されたけれど、道はともかく、能員にとっては源氏嫡流の血を引く、有り難くも離しがたい持ち駒である。誰よりも、頼朝の跡を継ぐのにふさわしい血筋、順位の若君だからこそ、押し戴かれて囲い込ま…

『鎌倉殿の13人』第30回

阿野全成は、日本版ウィキペディアでみると、義経の同母兄で、幼名今若。同母の弟には、ほかに義円(乙若)がいる。新納慎也さん演じる全成は、なんともコミカルで、妻の実衣さんともども権力の中枢近くに身を置きつつも、しかし、僧籍に入った将軍の異母弟…

『鎌倉殿の13人』第29回

梶原殿の一族は、鎌倉の軍勢に攻められて滅亡した。それぞれの名札を付された首桶に納められた首級を幕府の中枢が実検するシーンから、この第29回は、始まった。理智に勝り、若すぎる第二代の頼家を私心なく支える人と、少なくとも政子と義時は認めていた梶…

『鎌倉殿の13人』第28回

土地の境界画定が主であったという御家人同士の訴訟を扱うための13人の宿老、それに加えて頼家の側近である若い御家人の子息たちのグループが鎌倉殿を取り巻いて、新しい時代の鎌倉政権が動き始めたようにみえたのに、なぜか第28回の終わりには、梶原殿とそ…

『鎌倉殿の13人』第27回

1182年生まれの頼家が父の死を受けて鎌倉殿として立ったとき、あまりに未経験であったために御家人同士の訴訟に関しては文官4名を含む13人の宿老による合議制に委ねられることになった。これが、第27回の筋である。 頼家の母親の実家である北条氏と、頼朝の…

『鎌倉殿の13人』第26回

ドラマを撮影する便宜上、しかたないのでしょうが、大蔵御所の奥、頼朝が臥せっている部屋の室礼が春夏仕様で、水垢離を取ろうとした時政と義積と時連があっさり断念する寒さにあれでは、おそらく脳の病変で倒れた人には酷だなと思った。では、どうしていた…

『鎌倉殿の13人』第25回

頼朝の大泉洋さんが大学生のときから出演していたという、北海道ローカルのバラエティショーでしばしば出てくる台詞などを散りばめながら、今回は、盛大なお別れ会の回。建久9年、1198年の冬に、稲葉重成が亡妻の菩提を弔うために架けた相模川の橋供養に、頼…

『鎌倉殿の13人』第24回

浄土寺ノ二位と呼ばれた丹後局高階氏。劇中では、後白河院の寵姫と紹介されているが、院の晩年の娘、宣陽門院勤子内親王の生母として、絶大な財力を握っていた。宣陽門院が相続した六条殿の中に長講堂が設けられ、その長講堂にあまたの荘園が附属させられて…

『鎌倉殿の13人』第23回

わたしの見るところ、回を追うごとに、だんだんと義時の口髭が濃くなっていく。 今回は、富士の巻狩りで、水面下で進行したクーデターを「狩り」とすると、「獲物」は鎌倉殿である頼朝。頼朝は、安達藤九郎盛長が反対するのも聞かずに、比企の縁続きの娘・比…

『鎌倉殿の13人』第22回

朝廷から征夷大将軍に任じられた頼朝の正妻として、北条政子は御台所と呼ばれることになる。この御台所という呼称について、のちに江戸幕府第14代将軍徳川家茂に降嫁した和宮親子内親王の側近が、台所だなどという汚らわしい名でお呼びすることまかりならぬ…

『鎌倉殿の13人』第21回

時政の奥方のりくさんに男の子が生まれた。時政の子や孫の集まった祝いの席*1*2で、りくさんは、「跡取りが」「この子が跡取り」としきりにアピールする。りくさんには、おそらくすでにのちに平賀朝雅の奥さんになる女の子らが生まれている。時政の子として…

『鎌倉殿の13人』第20回

安宅の関のあの一幕をつい連想させる山伏姿で菅田九郎義経が登場する。田中泯の藤原秀衡は、自分が庇護して軍事的才能を開花させた義経が、一ノ谷、屋島そして壇ノ浦と平家を追い落とし、滅亡させた大将軍になったことが嬉しいという。そこで落涙する義経。…

『鎌倉殿の13人』第19回

(※ドラマ内の各台詞は、正確な引用ではありません。) なんとも見事な壇ノ浦のB面だった。 鎌倉殿と麾下の御家人たちが形成するのはまるで頼朝独裁のような少しだけ御家人合議制のようなともかくは軍事組織なので、大蔵御所内政所は政治を行う場であると同…

『鎌倉殿の13人』第18回

冒頭、清水冠者義高が父の命により処断されたことに気付いた大姫を元気づけようと八重さんが心を砕く。大姫からみた八重さんは、母方からみれば、祖母の妹の大叔母であり、同時に、叔父義時の奥さんである。そして、父方からみれば、頼朝のもとの奥さんで、…

『鎌倉殿の13人』第17回

九郎義経の正室になる川越重頼の娘、作中では「里」を演じるのは、三浦透子さんで、静御前を演じるのは、石橋静河さんだ。しずかさんがしずかごぜん。政治的思惑含みであるのはもちろんだが、美人ふたりにもてて、義経の喜ぶまいことか。頼朝の推挙なしに、…

木曽殿の妻とか巴御前の子とか

平安末期、藤原伊子という女性がいた。いや、いたとしよう。松殿基房の何番目かの娘で、木曽義仲が軍勢を率いて京の町に進駐し、ただでさえ飢饉に苦しむ都の内外から木曽の軍が糧秣を徴発しては憎まれていた時期に、義仲が彼女のもとに通うようになった。義…

『鎌倉殿の13人』第16回

九郎義経のみならず、蒲冠者範頼、阿野全成の亡くなるさままで知っていてもなお、木曽義仲の道半ばでの死は、鮮烈であった。院の御所をひとり訪れて、御殿の奥深くに息を潜める後白河、丹後局、平知康に聞こえるよう、声を励まして別れの挨拶を告げた義仲は…

『鎌倉殿の13人』第15回

鎌倉殿と呼ばれるようになった頼朝の権力の源泉は、源氏の嫡統であるという毛並みの良さである。父親の義朝には何人もの男子があり、頼朝にもふたりの兄があったが、平治の乱の当時弱冠14歳であった頼朝が父の後継と目されていた。14歳の佐殿、それは、平清…

『鎌倉殿の13人』第14回

清水冠者義高が、自分の父親である木曽義仲を追討するために鎌倉を離れる九郎義経の軍勢を見送って、「九郎殿が不愍。父は戦が強いので、九郎殿はきっと負けて死んでしまう。」と述べるラストシーン。それまで、視聴者は、九郎義経をはじめとする鎌倉の多く…

『鎌倉殿の13人』第13回

今回は、御家人が鎌倉の三浦館に集うての憤懣大爆発のシーンからカメラワークが少し変わっていた。彼らの肩口と同じ高さで、佐殿への不満をぶちまけられる義時の目線でそれぞれの顔が近寄ってくるのだ。祖父の三浦義明を殺されたと恨む和田義盛と大庭に命じ…

『鎌倉殿の13人』第12回

※ おしまいに追記あります。 大蔵御所に頼朝が移徙してから少なくとも丸一年は経過していたであろうに、万寿を生むまで、政子は、亀が夫の枕席に侍る身であることを把握していなかったのである。少なくとも知らないことになっていたのに、政子の出産のために…

『鎌倉殿の13人』第11回

また同じ役名の話なのだが。 梶原善さん演じる「善児」の再就職先というか、新しい雇用者が決定した。最後に登場したとき、善児は伊東祐親に娘の八重さんの殺害を命じられたものの、八重さんの夫の江間次郎を手に掛けたにとどまり、八重さん殺害に関しては三…

『鎌倉殿の13人』第10回

たしか、史実によれば、阿野全成と義円、そして義経の3人が常磐の所生であったと思うけれども、まあ、それはよい。迫田孝也さん演じる範頼も参陣したことで、平家を西へと追い詰めるメンバーが揃いつつある。 今回、義時が八重さんに差し入れた草餅を「捨て…

『鎌倉殿の13人』第9回

梶原善さん演じる「善児」、またしても暗殺に着手するが、三浦義村に阻まれ未遂に終わる。今度の標的は、主の娘、八重さんで、つまり伊東祐親は愛娘の暗殺を、家人で婿の江間次郎に命じてはいたが、おそらく江間次郎は命令を遂行できないだろうとして、確実…