ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

「都市の空気は自由にする」

 では、大学は?

 現時点で、国立大学法人京都大学の敷地の内外で、立て看板の掲示/撤去と、吉田寮からの立ち退きを巡って、学生さんたちと管理者との間で紛争がある。先日は、車に乗り込もうとする担当理事を、話し合いを求める学生さんらが押しとどめ、警察官の出動が要請されたという。もはや親の世代となったわたしは、まるで自分の子がその場にいるかのように心配なのだが。

 立て看と吉田寮、それらを巡る問題について、まず、学生さんらと管理者側との間で話し合いの場をもつかどうかが争われている。これは保育所の利用に関する争訟と共通するものがあるのだけど、学生さんは、有期の在学者で、数年後には大学との直接の契約関係は終了する。だからこそ、伝統や美風の継承を重視するのだろう。そして、きっと管理者側も、その職責に応じて、大学の業務運営を円滑に行うために粛々と日々の務めを果たしている。

 日本の学生活動、裏返せば大学管理の問題は、1970年あたりを境に湿り気多めなものになってしまって、たとえば『光の雨』という映画や、高村薫の『マークスの山』という小説にもその一端が示されている。理想の追求が行き過ぎてしまって、大勢が殺害されたという事実が、戦争というそれとは桁違いの「死」を経験した世代をもはげしく戦慄させた。そのあとで大学に進んだ世代であるわたしたちは、悪くいえば分断され、ややましに表現すれば個であることを好む、おっとりした学生だった。

 それはさておき、入れ物以外の有機的なよきものが、京都大学にはきっとあるのではないかと、遠いところから事態の望ましい収拾をお祈り申し上げております。

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 そういえば、椎茸、なかった。殲滅されたのか?(立て看に「椎茸殲滅」ってあった。

週の半ばは、おでん

 水曜の午後、食品宅配の担当の人が、大根と蒟蒻と油揚げ、それに練り物(いわゆるおでん種)を届けてくれる。そして、おでんを炊く日には、とりあえず、朝から固めの茹で卵と昆布だしは用意する。以上に、ウィンナーなどあり合わせのものを加えることもあるけれど、今週は、牛すじ肉が200gあった。関西でいうところの「コロ」というらしい。

 牛すじ肉は、カレーにしようかと思って買っておいたけれど、おでんがいいといわれて、それもありなむとて、一口大にカットしたあと、湯通し。前にカレーにしたときは、シャトルシェフでとにかく執拗に煮込んだなと徐々に記憶が蘇る。あのとき、わたしは、コロを包丁でカットしようとして難渋したけど、今回は、ハサミ(料理鋏ではない、文具。)で、素直に切った。漫画の影響である。

 作中では、この裁縫鋏を提供した修道女が、のちの最愛王ルイ15世の最後の公妾デュバリー夫人ということになっているが、それはまた別の話。

 一昨日、1本弱をコンソメで煮込んだ大根の残りは、きのうのおでん鍋に入った。今朝、そのおでん鍋には、新たな大根の上半分が加えられた。塩気の薄いおでんなので、ごはんのおかずにもなりそうだ。今夜は、蕪の葉をハムと一緒に炒めるので、白ご飯も炊こう。

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 パンになにを塗るかは、けっこう大きな問題。

 

ハーブを育てたい

 きのうもけなげに朝顔が咲いていた。しかも、5輪も。ここのベランダは、日照時間がそれほど長くない。朝は一番に日が当たるが、正午を過ぎるころには、日が陰ってくる。そんな条件なのに、初夏から晩秋まで約半年にわたって咲き続けてくれた朝顔、ありがとう。だから、種をとって、来年も朝顔は続けます。

 そして、たぶん、トマトは強い苗を揃えて慎重に育て、バジルも植えて、そして、ローズマリーとラベンダーを翌年以降も株として残るほど強靱に育てようと思う。ほかに何もないけれど、よい香りの漂うベランダになるといいな。

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 青紫蘇と九条葱が獲れたら、家計に直接寄与するベランダなのだけど。

 

築き上げた富の上で奏でる愛とやら

 事業承継と、血脈の維持、それが「裕福な人々」に課せられた義務で、その義務を十分に果たしているうちは、社会規範からの密やかな逸脱も許されるという連作。

 薄汚い人はひとりも出てこないけれど、羨ましく思える人もまた、殆ど現れない。高校を中退してバレエの道に入ったけれど、ついにものにならずに南の国へ飛び、そこでガイドのようなジゴロのような暮らしを続けている男や、夫が囲う男たちを躾ける役目を担う奥様。

 複雑な味の料理に仕上げられる狩りの獲物のウサギ。シェリーに合わせて、最後にもっと強い酒で舌を宥めねばならないほど難しいジビエなら、どうぞそっとしておいてとBEASTARSのハルちゃんならきっと言うだろう。

 

同じく家にこもる晩秋の小豆三昧

 たまに、日本橋室町の富澤商会のお店で豆を買う。わたしは、大きめの豆を一晩かけて戻して皺の寄らないように身を破らないように静かに煮含めて甘く煮上がったら勝ちだと思うけれども、家族の一番の好物は、なんといっても小豆だ。

 小豆は、1度茹でこぼし、30分煮れば、赤飯に使える硬さにはなる。だから、小豆は200g以上を洗い、煮始めて30分経ったら、まず、煮汁の一部と赤飯用の小豆を取り出す。そのあと、水を足してさらに1時間弱火で煮ると、豆のはらが裂けて、善哉にする頃合いになる。砂糖と少量の塩を加えるのはここからあとで、昨日は、糖分に、夏に果物のリキュール漬に用いた甜菜糖の残りを利用した。

 これを玄米餅を焼いたのと一緒にして餅入り善哉。

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これは新宿のタカシマヤの上のお店

 『西郷どん』では、吉之助ビューからの一蔵(瑛大)の描写が専らなので、どうしても一蔵が頑なに見えてしまうけれど、大久保には大久保なりの言いたいこともそりゃもう山ほどあったでしょうに。

 

どこにも出掛けない晴れた晩秋の土曜

 税抜128円の秋刀魚を4本、ネットスーパーで買った。三陸沖の太平洋で獲れた秋刀魚。水揚げがなければ配達されないので、そのあたりは先方の都合次第だけど、今回は無事に届いた。

 それに盛大に塩を振って、機嫌の直ったガスレンジのグリルで焼く。このとき、グリルの皿には水を張っているが、網の上にはアルミホイルを敷いている。これに秋刀魚を並べて、身をひっくり返す前に、アルミホイルごと手前と奥を回して入れ替える。そうすると、秋刀魚の肩口から尻尾の付け根まではよく火が通る。身の上下をひっくり返してからももう1回、アルミホイルを回す。

 夜、インスタント味噌汁と玄米餅で、雑煮。

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 ミディアムとはいいながら、けっこうたっぷり。

事務手続上の誤りですか

 先週の土曜から、立て続けに5件ほど、わたしの注文が疎かに扱われることが続き、どうしたことかとつらつら考えるに、これはたぶん広い意味での人手不足が原因であるらしい。つまり、その事務を取り扱う適性なり経験なりが不足している人が、ビジネスの大きな枠組み作りや、細々とした梱包や配達など、それぞれの部署に配されているからこそ生じる不具合ということだ。

 組織内部の人事など外からいじりようがないので、だから、自分にとって都合の悪いトラブルについては、ちゃんと配達時間帯の指定を守って、とか、せめてクレームのメールの文面を1度は読んでから返信して、とか、根気よく言い続けていくしかないみたい。

 アマゾンさんのカスタマーサービスからは、お詫びにアマゾンプライムのサービス期間を1か月延長します、とのオファーをもらったのだが、それが誠意というのはともかく、日本円で数百円の小銭を投げられて黙る筋合いもないので、それはいりませんと辞退した。

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