ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

やさしくあるには体力がいる/笑顔

 映画の話。ある寒い地方での厳しい季節に行われた屋外撮影の折、出演する俳優さんの奥さんで、女優でもありモデルでもあった女性が、共演者やスタッフにたびたび温かいスープなどを差し入れたので、共演の年輩の女優さんがその労をねぎらったところ、当の女性は、「わたしは体力があるから人に親切にできます。」と答えたという。これは、年輩の女優さんのほうのインタビュー記事で読んだ話だ。それまで、泉ピン子さんも松山ケンイチさんも小雪さんも、とても遠い世界の存在と感じていたけれど、ああ皆ふつうの人間のようなところもあるのだなと思った。

 今朝、「だて正夢」というお米が学校給食に供されて、というニュースの映像で流れた、ものすごくいい顔でごはんを食べていた小学生のお嬢さんがとてもとてもかわいらしかったので、「かわいい!」と思わず呟いた。小学生といっても、もう幼さは抜けて娘らしさの片鱗も萌した年頃の人で、健康な善良さに溢れた表情だったのだ。わたしは、あんなに美しい笑顔で、給食に向かったことはついぞなかった。見るだけでこんなにも人を幸せにできる笑顔だと、彼女は、自ら持つ宝のことをはたして知っているのだろうか。

 

東京人 2019年 11 月号 [雑誌]

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  • 発売日: 2019/10/03
  • メディア: 雑誌
 

 唐突だけど、そろそろ台北に、行きたいねえ。

 

 

風邪というよりは腰痛そのものだった

 日曜の午後、ぺったりと貼られたロキソニン配合のプラスタが24時間よく効いて、剥がすころには痛みも消えていた。きょうは、朝昼夜とフルに台所で立ち働いて、豚バラ肉とパンダ豆、大根の羹を中心に食事を用意していた。昼に主にそれだけで食べていた羹は、夕方に大量のキャベツを毟ったのが投入されて、ローリエのかおりも助けになったのか、まるでガルビュールのような風味になった。

 次は、もっと量を作ろうと心に決めた。

 ネットスーパーで誤発注をして、九条葱の刻みが2パック届いたので、納豆と生卵を混ぜてもらって、九条葱と醤油で炊きたてご飯に添えて食べている。ふだんは、小分けのパッケージから、醤油もなにもかけずにもさもさと食べている納豆も豪快にいろいろ混ぜれば、また違った味わい。

 

  いま、いろいろ優れた調理器が出ているけれど、わたしは、このタイプの鍋が好きです。

風邪を引いたのかもしれない

 とはいえ、発熱は、ないんだけれども。とにかく眠くて寒くて身体の節々が痛くて不自由な日曜日だった。

 ただし、なぜか天気予報通りの雨ではなくて、午後早くからはなんと晴れてきたので、洗濯ものを「センタッキ」1杯分回して干した。体調が10段階で3くらいのときでも、未処理の洗濯ものが減って洗濯済みタオルのゲインが増すと思えば、うれしき齢に達したということかな。

 

まちがいさがし

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しくしく痛む腰の話/モバイル

 週末も腰が痛む。とはいえ、背中と腰、腰と臀の境目は、肉屋の店先の部位表ほどには劃然とされているわけではないので、だいたい腰が痛いのかなあと思う程度の確信である。

 雨が降って寒い。アマゾンのプライムデーで買った物品が五月雨式に届いており、予備で買ったモバイルバッテリが予想以上に大きくて重いのに怯んだりした。これをつかって充電されるタブレットスマートフォンがモバイルであるわけで、モバイルバッテリ自体はどこへもほいほい気軽に持ち運ばれる程度に小さくて軽い必要もなく、また、製造者・販売者におかれましては、その確約を行う義務もないわけだけれど、これかペットボトルもう1本かと選ばなければならないときがきたら、わたしは、迷うことなく余分な水を鞄にいれることだろう。

 でっかい蒟蒻2枚分ぐらいの重みがあるんやで。

 

献灯使 (講談社文庫)

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ふしぎな小道具がたくさん詰まった鞄

 ひとは谷和野さんの漫画を読むとき、ふたつの特徴に魅了されることだろう。ひとつめは、tipsや寓話性にあふれた台詞回しである。わたしたちは、ヴィクトリア時代に生きる小さな淑女ではなく、21世紀の海で藻掻くひら人であるけれども、それでも日々をやさしく軽やかに過ごせたらどんなにいいかという小さな夢をそれぞれに抱いている。谷和野さんの作品に溢れるやさしいことばは、そのような読者の琴線に触れる。

 もうひとつ、忘れてはならないのは、あまたのふしぎな小道具である。少年の被っていたぐるりの毛皮、夏の空の青の毛糸と取り替えたさまざまな動物の……、夜会服のレースの陰に縫い止めた小さなポケット。それらが、架け橋になって、読み手を等身大のまま、どこかに連れ去ってしまう。

 映像化するなら、蒼井優さん、黒木華さん、門脇麦さんがリレーでナレーションを務めても惜しくないくらい、その「原作」の中味は十分に豪奢である。

 

 

だんだん寒さが沁みてくる

 住んでいるのは大きなコンクリートの函なので、暑いにつけ寒いにつけ、いつもそれに気が付くのが同じ町の一戸建て住みの人よりも半月遅くなる。それが常だったのに、今年はほとんどタイムラグなしで寒さを知覚できたのは、気候が急激に変化したのかそれとも寄る年波のせいなのか。

 大根を炊いたりポトフを煮たり、そういう営みを重ねるうちに秋は深まってくる。

 そもそも、例年、わたしがはっきりと初冬に入ったと感じる指標とするのは、外から帰ってきて空調のない部屋のベッドに身を投げてしばらくして寒くてこのままうたた寝しては危険だと判断することだけど、今年に限っては、殆ど外気に触れないので、もう初冬は訪れたということにしてしまおう。

 

犬婿入り (講談社文庫)

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芋はカットして蒸して食べる

 さつまいもを調理するとき、以前は、洗って10センチ程度に切ってレンジアップしたのち、鋳物のパンで水分を飛ばしていた。そこをこのごろは、厚さ2センチとかにスライスして、10分ぐらい、強火で蒸して仕上げるようになった。先週末にさつまいもを1キロ買ったら、野菜セットにも同じくらいのさつまいもが入っていたので、後顧の憂いなく、ざくざく蒸して食べてもよい。

 おいしいなあ。

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塩はどんどん下に落として全部は食べない