ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

『世界の涯ての鼓動』

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シャンテB2『梅梅』さんで。

 ごく近所の夏祭りは、主催者の高齢化や予算の関係で、ビエンナーレになったりアニュアルフェストになったりするけれども、どうやら今年は確実に開催されると知って、半日都心に避難することにした。真夏に都心で、となれば、以前は後楽園ゆうえんちも選択肢に入っていたけれど、酷暑に耐える体力はないし当座連れていく幼児もいないしで、一択で、映画にいくことになった。なにを観るかは、夫に任せて。

 ヴェム・ヴェンダースの4日に封切られたばかりのを観た。海洋と陸地が交わる地、ノルマンディーで出会って別れたふたりの男女がそれぞれの苛酷な運命を生きるはなしで、交戦中の相手方の手に落ちたら、ベトナム戦争中だって現代だって、きっとこういう目に遭うのだろうし、溺死でも窒息死でも意識が消える直前直後の時間はきついだろうねと思う。そういう「命の現場」に、それが自分の仕事だからといって表面は淡々と赴く人たちといえど、いやだからこそ、愛されたとか親切にされたとかいう記憶の断片を大事にしていくのだろう。

 映像や音響はすばらしいけれども、万人受けはしない。でも、それでいい。

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