ぴょん記

こつこつ憶える

せつなくなる

 制度的にある集団を別の集団の下位に置いて、ある集団の成員が下位集団の成員から何らかのものを搾取するのを正当化することがひとつの政治的技術として存在すること。

 福井晴敏ガンダムUC』では、一年戦争からのち、いろんなパターンで繰り返される性暴力のエピソードが主要な筋の展開の合間合間に挟まれる。なかでも時間と空間を限定した、報復的大規模暴行については特に詳しく描写されている。終戦処理のために生け贄として差し出された無防備な宇宙都市の男と女、そして、老人とこども。

 人間の力のバランス、個人の性的欲望の性質、それからお金の流れ。アダルトビデオの撮影現場における演技者の身体がとても手荒く扱われているという一連のツイートが心に残る。

 共感するところの少ない、自分とは異質と思える、いわゆる好みではないものに対する無関心やときに侮蔑や敵意、嫌悪は、いったん心に根を生やしてしまったあとではたやすく拭い去ることはできない。お願いですからあなたと同じ時間を生きている人間として必要な顧慮をと頼んだとしてもどれだけ相手のこころに響くことか。

 「フェミニズムは、女性のみならず、男性のこころとからだをもより自由にらくにするものですよ。」と謳われても、「口当たりのいいことをいってるがいずれ既得権益をじりじり削られて窮屈きわまりない場所に追い詰められるのはたまらんぜ。」と身構えてしまうというのだから、心の非武装化は一筋縄ではいかない。