おもにわたしによる幾つかの過ちが重なって、家族の処方薬が数日分足りなくなり、当人の診察券や保険証をもって、わたしが処方箋を受け取りにいくことになった。
行く先は近所の三次救急病院で、わたしの通院先とは異なる。内科と、ついでに皮膚科の軟膏をもらう。診察を伴わずに処方箋のみ出してもらうことをその病院では「請薬」というらしい。再来受付機は予約のある患者さんだけ受け付けるらしいので、わたしは人間のいる受付に診察券を差し出した。そこで教えられたことには、請薬のためには、各科の受付に、患者基本情報の紙切れの挟まったファイルを提出する必要があるようだ。これは予約をとった場合と同じ通り道で、つまりお医者さんが予約のある患者さんの診察の合間に過去のデータを照会して処方箋を出してくれるのだろう。
いくら家族とはいえ、自分の薬ではないところはやや気楽で、どこがやや気楽かといえば、採血もされず採尿もしなくてよい点に尽きる。
塩分の摂取を抑え、アルコールも摂らず、脂肪も控えているのに、腎臓と肝臓が微妙に疲れているのがわたしの血液検査の結果のおもな問題点で、それがいつも小さな苦の種になっている。だから、自分の身体と関係がないという一点において、きょうの請薬は煩わしいけど厭な作業ではなかった。
皮膚科で軟膏の処方箋を得て、内科で何種類かの薬の処方箋をもらって、あとは会計を済ませて、最寄りの調剤薬局へまっしぐら。お薬はあした取りにきますといって、野菜を補充して帰宅した。
罰ゲームの帰りに、実山椒と豌豆をみつけた。夜中にあく抜きして煮付けるつもりの実山椒、その傍らで莢ごと焼かれる予定の豌豆
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2023年5月23日