加齢と暴対法その他の法規制により任侠の世界から足を洗ったはずの男たちが老人や貧困層をカモにした組織的詐欺を行う企業に戦いを挑む。筋はそうなんだけど、『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』で、観ているものを生理的に苦しくさせるほどの暴力を描いた北野武がこの作品で示したかったのは、いったいなんだったのだろう。MANZAIブームが理解できなかったわたしには、いまひとつ、理解の及ばない世界である。
残ったのがこの2枚で、どちらも重い。しかし、『シャトーブリアンからの手紙』は、青山のゲーテでの試写会に応募していたのに試写会当日に入院してしまって観にいけなかったので、この機会に観たい。