ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

身体のどこかの不具合で

 夏の終わり頃は、いつも体調が乱れる。難病といわれて、くすりをたくさんのむようになる前から、晩夏は物憂く肩で息をするようにして、朝起きたときからその日なすべきわざのこまごまを思い浮かべてうんざりとしていた。よくよく考えれば、身の丈に合わない無理もその後の不調も理屈通りで、自分ひとりの生命を食い潰して干涸らびていく過程のうちに、16歳の誕生日も、もうなんともしまらぬ顔をして頓服のロキソニンに頼る、この老いの身を養う日も置かれているのだ。

 二日前から苦にしていたのは、メダカの泳ぐバケツの水面が濁り、厭な匂いまで漂わせてきたことだった。台風の風が吹き付ける中、対策をした。メダカを一匹一匹宥めるようにして、大きめのヨーグルトの容器で掬っては、もうひとつのバケツに移していった。澄明とはいえない水面、人並みではないわたしの視力、そしてふらつく脚に支えられたヨーグルト容器。これらの条件下、なんとかメダカをサルベージして、汚れたバケツを流しできれいに洗った。もちろん、底の残渣にメダカ成分が含まれていないことを確認しながら。

 朝食を食べられず、そして昼食もとれない体調ながら、メダカどもと追跡ごっこをしたせいか、だんだん気分も旧に復してきた。

 そういう火曜日。

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ふくろも旅立っていった。