なまじ「語(ことば)」が世にひろく通用しているために、それがかえって誤解を生むという好例ではないか。「慢性」も「疲労」も日常的になじんだ語であるために、この病気は、『もうずーっと疲れが抜けない。』状態のように捉えられやすいようだ。筋痛性脳脊髄炎という名がリポート中で挙げられていたが。
患者数が把握されているだけで現在日本国内に約30万人という。治療法の確立が待たれる、というから、どこかで早急に予算措置を。身体が動かせなくなったら収入を得る途を絶たれる人が大部分なのだから、たとえば福祉の窓口でもこの症例の患者さんにであったことのある係員の方はかなり多いはず。このような病気があることが広く知られることによって、治療の進展と生活の改善につながればいいのだけど。