ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

重ねることを忘れた寒い冬

 比喩的にいえば、わたしの頭の中が4分の3くらい、お休み状態に入った秋冬があった。そういうことになった原因もわかっていたし、当座、どうしても必要なくらいは稼げる仕事もあった。加えて、それがそのうち終わる症状であることもなんとなく知っていたけれど、だからといって、そういう諸々は、あまり慰めにはならなかった。なぜなら、それは、「お休み状態」と、ぼんやり形容するしかないことだけど、この状態に一旦陥ると、本体は、お休みとかぼんやりとかどころか、実に強い苦痛を感じており、避けるべき原因が判明していて、とりあえず飢え死にするおそれはなくて、いずれは去る危難であるとしても、ただいまそのときの痛みは寝ても覚めてもついてくるものだから。ある著名人が「大きな黒い犬」と呼んだそれと同じかどうかはわからないけれど、とにかくつねに寂しくて悲しい。楽しんだり喜んだりする契機がまったく目に留まらない。人の労りや励ましまでが苦しみの種になる。

 仕事と家事は、それでもなんとか回転させていたと思う。いちばん後回しになったのは、自分の身仕舞いで、その冬は、かなり寒かったけれど、とうとうコートに袖を通さないまま春を迎えた。冬中、たいていは、襟のあるふつうのシャツに、薄手の化繊のジャケットを着て、申し訳程度にストールを巻いていた。たとえば吹きさらしの電車のホームで、あるいは、屋根のないバス停で、温かい飲みものを買うことも思いつかずに、次の仕事へと急ぐ道すがら、霜夜の冷たさが、むしろなんとはなしに心を安らがせるふしぎさ。

【私的「ナニキル!?」】春夏秋と、半袖かノースリーブのワンピースで日中在宅... - ぴょん - ぴょん - はてなハイク

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モスバーガーのドッグ、だいすき。