ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

『台所太平記』

 鹿児島の坊津あたりの半農半漁の村から、神戸や京都、熱海や岡山と戦時疎開を兼ねて移動を繰り返す作家と、その女系の家族に仕えるために、まだ若い身空の女中たちが続々とやってくる。働き者で料理上手、器量はとりどりだけど花も実もある年頃となれば、雇い主と使用人という関係だけにとどまらず、それぞれの人生が入り交じる。約三十年に及ぶそれぞれの女中さんとのエピソードを脚色した面白いお話。