ぴょん記

こつこつ憶える

しろうと洗濯屋は往く

 ふだん会社に通うひとがそこへ着ていく衣料を上も下も洗濯機のドライモードで洗ってしまった。下のほうは、以前からよく洗っていた。最初は、夏物だけだったのが、次第に合い着、冬物へと触手を伸ばしていった次第で。それでも、さすがに上のほうは、型崩れが心配なのでプロのクリーニング店に任せていた。しかし、あるとき、すごく難しそうな生地以外は、たぶん自分で洗濯機に洗わせることができると思い切って、それ以来、夏物と合い着は、エマールでじゃぶじゃぶやることになった。そして、ついに今般の冬物である。……たぶん、うまく洗えた。洗って干したあとは、アイロンだが、さいわい、わたしはアイロン掛けが好きで、とくに夏場に滴る汗が洗濯ものの上に落ちないように注意を払いながらわしわしと取り組む作業がいい。冬も、また、ヒーターを切った室内で、アイロンの発する熱と蒸気で暖と湿り気を摂り込みながらじわじわと衣類の表面の小さな皺を伸ばすのはたまらなくたのしい。