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ぴょん記

まじめにはたらく

居場所のない恐怖

 家も近所なら小1から中3まで殆ど同じクラスだった女の子に中1の終わり頃から非常に強く憎まれて、肉体的にも精神的にも厳しい迫害を受けた記憶がある。こどもどうしの小競り合いにおいて、抵抗したりとにかく何らかの反応を示したりすることが相手の嗜虐心をさらに掻き立てるから知らん顔をするのが最善だというのはかなりの部分は誤りであり、事実、彼女の暴力に対して策を何ら講じなかったわたしは卒業までえらい目に遭い続けた。では、まず、どうして彼女がわたしを日日虐げたかというと、ひとつには、わたしがとにかく怠惰であって、登校も始業時間すれすれならば、部活も体力が続かずもはや在籍できませんといって、一緒に学校に行って部活もとりあえず顔を出してほかにもいくつか趣味を一緒に楽しみたいという彼女の要望をひとつも満たすことができなかったからだ。そして、なぜ抵抗しなかったのか。それは、あなたとわたしは違うひとだから、わたしはあなたを完全に嬉しくさせることはもとより無理なんだよと面と向かって告げられるほど、わたしは彼女のこころに寄り添ってはおらず、わたし不良ですものねとこころの中でひとりごちていただけだったからだ。いま、長い年月が過ぎたあと、当時の自分の胸中はなんとなく想像することはできるのだが、その彼女の心模様は依然としてわからない。まさか、わたしひとりが彼女から顔を背けていたことによって、なにか根源的な恐ろしさを暗示させるようなことがあったとは思えないのだけど。