ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

人間であることは同じで

 今年のなかごろのこと。わたしは、昼日中に、それなりのホテルのツインの部屋(連泊2日目)で、足を伸ばして缶のビールを飲みながら、言いつけられた通りの手仕事をしていた。 ごく単純な作業ではあるけれど、小さくて壊れやすいものを扱うために、さすがにへべれけに酔っ払うわけにもいかない。缶ビール350mlのを2本、お昼ご飯代わりにして黙々と作業に励んでいた。

 そこへホテルのハウスキーパーさん。お掃除どういたしましょう、と聞かれたので、それではまとめておいたタオル類とグラスなど、新しいのと取り換えてください、それで十分です、と答えた。

 すると、還暦あたりに見えるその女性のハウスキーパーさんは、ドアの外にほらこっちだよとごくフランクな声を掛けて、二十歳前後の男の子を呼び込んだ。あら、タオルなど替えるだけなのに二人がかりかいと見るともなしに見ていると、女性の指示を聞いた青年が洗面台兼流し台の水道の蛇口を最大にして、グラスとカップ、ソーサーのたぐいをがっしゃんがっしゃんその場で洗い始めた。

 洗剤と布巾の持ち込みは確認されていないので、顔と手を洗うためのソープを使って、あとはティシューかなにかで拭いたのかな。

 まあ、厳しく応じるならば、わたしが部屋着でいるところに、断りなく男性スタッフが入ってくること自体、かりにもタイヤメーカーのガイドブックで星がどうこういうホテルなんやからはなからあかんねんでというところだけど、わたしはそういうのをむしろ面白がる年齢に達していて、しかも、こういうことがあったからといって、そのホテルを次から避けたりもしない。 

最低賃金の仕事をお祭りにしないでほしい

下手にハウスキーパーの待遇を改善して、さらなる要求を突き付けられないように、ホテルも派遣会社も心を一つにして、被用者を使い潰そうとしている。浮いたお金は、次のよりきれいで雇用条件のひどいホテルの建設へ

2018/10/31 13:41

>>日本人の客は安い時に集まってきて低い評価をつけるので、日本人の客はホテルから嫌われています

>>なんで怒られながら会社奴隷のように奉仕しないといけないのでしょう。

  ホテルの掃除の人にさほど大切に扱われなくてもいい。フロントスタッフに、ずいぶんゆっくりした動作だなと思われても構わない。でも、憎まれたり嫌われたりしているところで眠るのは、怖い。危険だし、その危うさは、昨今、抽象的なものではなく、ずいぶん具体的にいきなりやってくる。

 このミズ増田もかわいそう。マネジメントに移る意思も見込みもないならば、お掃除の人としてせめて待遇がよくなればいいのに、そういうこともないらしい。むむむ。

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桜と薔薇と、見分けがつかなかった