ぴょん記

こつこつ憶える

御御御汁

 

 スープを意味する「汁」に、「お・み・お」と3つも丁寧語がついて、「おみおつけ」。池波正太郎の江戸物などでは、たしか、「おつけ」と呼ばれていたような気がする、味噌汁。

 長期入院するときは、薬の影響で血糖値が上がりがちなので糖尿病食でごはんもおかずも寂しい。それなら寂しいついでに塩分量も一日6g以下にしてもらって、身体から徐々に塩気が抜けていく感じを味わっていた。そうすると、その種の食事には醤油の小袋は付くけれど、通常の半量の味噌汁さえつかない。病院の売店には、インスタント味噌汁やカップ麺がうなるほど並んでいるけれども、そういうのには手を出さない。大きなうさぎの餌箱より寂しい感じのわたしの食事のお盆には、たとえば半量にしてもらった50gのご飯と、しなびた茄子の塩揉み、小さな焼き魚、カリフラワーの茹でたの1口が並んでいた。それが1日3食何十日間か続く。

 そういう食生活から帰宅して自分が味噌汁を用意する暮らしに移ると、味噌の使用量が目に見えて減るので、まず、家族が驚く。

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(これは、たぶん普通食の夕食。なんと揚げ物ですよ!)