ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

無印良品のワタシ

 台所では、丈夫なMUJIの束子も使っているけれど。

 

無印良品

無印良品は、過去に出版した本で示したように、生活とデザイン、ライフスタイルと哲学など、西武文化の遺伝子を引き継いでいる。そして、欠けた椎茸、残糸で編んだ靴下、お菓子の端切れ、そういうのも売っていた。

2017/11/14 08:53

  高校生のころ、参考書を買いに行くPARCOの上の階に、無印良品の売り場ができた。悪夢のように紙のノートを使いまくる受験準備を行っていたわたしにとって、そこで売っているB5のノートの安価さや本当のところいったいどこの製品なのかと(当時は、PBという語を知らなんだ。)疑わしけれども5個198円のインスタント味噌ラーメンは、けっこうありがたいものだった。たまにはmcSisterやOliveくらい読め!と、自分の父親と同世代の男性教諭に授業中にからかわれるぐらい地味であったが、それなりに嗜好のあったわたしは、初期の無印良品が、営利企業の重視するコストと、顧客らの求める質だけでなく、何らかの新たな方向性を雑貨販売に付加させようという動きを内包していたことを、いくつかの雑誌記事から読み取っていった。

 たとえば、家具。婚礼家具の一式とはいわなくても、食器棚を購おうと家具屋に行ったとき、いいなと思った重厚なカップボードの背板に当たる部分がわりとへなへなの合板であると、わたしの財布の紐は緩まない。ではどんな食器棚ならいいのかといわれると、とにかくしっかりした造りが好ましいけれど、手に入らないなら、スチールラックに籐籠をセットして埃が溜まらない程度の頻度で中の食器を使い回すのがいい。その場合、スチールラックは、どうしても無印良品のものでなくてはならないわけではない。籐籠がブリ材の籠で、その籠も、中に入っている食器の大半もたまたま無印良品のものであるかもしれないけれど、そうでなくても一向に構わない。最寄の無印良品路面店は数年前にこの地域の購買力を見放して撤退してしまったし、ネット購入も税込5000円以下なら送料が756円かかる。無印良品週間は、会員登録していれば、1割引だけど、このときとばかりに雑貨と軽衣料をどんなに買っても、せいぜい諭吉さんひとりかふたりだから。

 ちなみに、千葉県浦安市東京メトロ浦安駅近くにある西友の上には、無印良品と、ニトリと、Seriaが入っている。Seriaの品揃えは、100円均一の日用品として、たとえばダイソーと比べたとき、買う者に3割増しの幸福感を与えているとは思う。ダイソーが百均の実務に徹する総務の女だとしたら、Seriaは、炊飯器で蒸かしたケーキを用意して待っている高校時代の同級生でもある笑顔のすてきな保育士だ(もうなにを書いているかわからなくなった。)。両天秤に掛けてどうこうすることなどない。

 とはいえ、ダイソーでもSeriaでも、『MUJIのアレ、もっと安ければ手に入れたい。』という慾望にお応えしました、という商品をたまに見掛けて、先行者であるけれども、「高い」と云われる宿命の無印良品ママが、ちょっとだけ不愍になることはある。

 

  漬物屋さんの運営する四条河原町のお宿が紹介されていた。お風呂が面白そうなので、お金持ちは2泊ぐらいなさるとよろしいかも。