ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

ミニマム迎春

 大晦日に凡そ20食分の雑煮、元日午前に同15食分の筑前煮が調製された。餅は実家から白いのと蓬のとが山葵由来の防かび剤の詰まった容器で届いた。わたしは合間にめしを炊いて、それを酢めしにして、札幌の佐藤水産から届いたルイベだの三宝漬だのを載せる。

 大晦日と元旦と、川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』を2回通しで読んだ。いくつものカタストロフとインパクトをくぐり抜けて人類が全滅するまでの何千年かの間の物語で、その静かな語りの中には、具体的な災厄の説明は殆ど出てこない。ところで、自分ではない異物を住まわせるのに、首から上ではなく、腸とか生殖器とか、とにかく胃から下というのは、わりと理に適っている。それらは、身体を職住近接の、たとえば家族経営の旅館に見立てると、家族や使用人の住まう家内ではなく、来ては出て行く者の滞在する客座敷に相当するからだ。

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星の金貨」という名の林檎