きのうもっとも東京都に近付いた台風19号は、浅川の増水にはじまって、八王子市内での下水（雨水管？）の噴出、多摩川から二子玉川への浸水と、都内では西半分から大きな被害を受けた。
江戸川区は東京都を守る為に存在する - Togetter
きのう、風雨のいちばん激しい時間帯にこのまとめを読んでいて、いろいろ考えた。
2019/10/13 09:35
ひとりひとりのツイートからなる「まとめ」は、編者の意図を色濃く反映することも可能であるけれど、基本的には個人のつぶやきの集成でしかない。だから、江戸川区は予め見捨てられたものであると、「トロッコ問題」とか、「そういうことだぞ」とか、いまふうの塩辛い婉曲さでもって指摘されても、もとより、この件についてつぶやきを残した人たちの総意ではない。
しかし、『こういう事情がわかっていて、それでもこの区に住んでいるのなら、そういう人が浸水被害に遭ったとしても、それは……。』という雰囲気を感じて、冷てえなあと思ったことも確かである。それ以上の譲歩も、ましてや同情も引き出せないとわかっていたら、相手の冷淡さを感知したことすら表さずに、鈍い表情で薄笑いを浮かべているのが常であるけれども、冷てえなあで少しでもmovedされる隙間が先方にあって、それを伝えたがるかわいげがこちらにあったとしたら、対話の生まれる余地もあったかもしれないものを。
少なくとも今回の台風では、台風の影響のより強かった多摩川流域での浸水被害が深刻だった。被害に遭った方々には心からお見舞い申し上げる。そのうえで、最接近２日前から始まる一連のツイートには、冷静な指摘や親身な懸念以外の何か複雑なものをみてしまったようで、ぞくりとした。
ぼくら、ここで生活しているんですよ、現実に。
