字を読んだり書いたりしない日がある。たとえば、きのうの土曜のように、こころと頭が疲れてしょうがなくて、フットサルで半日走り回りでもしないとぐっすり眠れないような感じのときは、でも、サッカーボールを追い回す体力はないので、文字から自分を隔離する。といいながら、映像に添えられたセリフやナレーションは結局あたまの中でことばとして、文字で貯えられていくわけだけど、スキャニングするのは目ではなくて耳なので、せめてその点の負担は免れる。
ぎりぎりまで映像を眺めていて、寝る前に、もう活字が読みたくてKindleに井上靖の『後白河院』を入れた。少し前の作家でも、文章に気韻を感じさせる人は意外に少なくて、井上靖は、そのきわめて限られた高い山のひとりだ。谷崎などはおもしろいとは思うし、好きかきらいかと尋ねられたら好きなほうだろうと答えるけれど。
今朝は、日記を2冊更新して、それからブログのエントリも書いた。なんということはない内容だけど、わたしのは、毎日続けることが本来的目的で、中身に少しでも役のたつことを含ませるのは、たまさかに起きればよいという程度に伝来的なものなので、まあ、連日、こんなのでも、ご縁があればどうぞご笑覧のほどを。