ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

笑う方向に針路を変える才能

 そういうのが殆どないものだから、ひとたび溝に嵌まるとなかなかもとの平面に戻って転がることができない。とはいうものの、標準的な大人なら、同じくらい不機嫌にもなるだろうし、もう少し思い切った性格なら戦端を開いたあともないかもしれない。

 もうそこにたどり着きたいという目的地がないものだから、利害を調整して仲直りして無理にでも笑顔を浮かべるというプロセスを進めることに意味を見出せない。この先、なにもいいことはないし、あとは暗夜の湖沼のような得体のしれない場所で、末端から腐っていくだけというのが予測の比喩的表現かな。