とんかつと、旬の牡蠣を食べに出かけました。あいかわらずキャベツの繊切りをたっぷりお代わりしてしまって、肝心のとんかつを半ば以上食べあぐねるという為体でしたが、でも、おいしかった。
今週のお題「読書の秋」
山本周五郎『菊千代抄』。読む者をして最初から、「幕府に露見したらいったいどうするのだ。」とはらはらさせる小品。石高八万六千で、内実もそれほど苦しいようにはみえない大名のただひとりの男子菊千代は、成長するに伴って自分のなかで周囲の扱いとどうしても整合しない葛藤を育てていく。それがある日、爆発したかのように、もっとも気に入りの近習を成敗するという行動にかれを走らせる。残りの人生、どうぞ好きなように暮らせばいいし、そのための出費も惜しまないのだからと父である大名はいうけれど、この家の習わしはあまりといえばあまりだと思う。
そして、このとんかつ屋、マ・メゾンのテイクアウト用のレジ袋は、1枚1円という。