WOWOWで「ニューアムステルダム3」というアメリカのドラマの日本語吹替版を視聴中だった。同作は、23時からCM抜きで放送されるので、34分の地震の緊急地震速報の文字が画面に出たころには、ドラマのなかでの化学物質への大量曝露という院内事故は概ね終息に向かいつつあった。そこへ、現実の、福島県沖震源の、マグニチュード7.3の地震である。
何度も書いているけど、うちは集合住宅の、だいたい地上40メートルぐらいのところにある部屋なので、地震のたびに思い切りよく揺れる。36分の地震の東京23区の震度は4だったけど、体感ではもう一刻みは大きかったように思う。うちでこんなに大きく揺れるのでは、震源に近いところはどんなんだろうと、東北に住むともだちのことを心配する。
17日になってから、ツイッターで誰かが書いていた。「地震、戦乱、疫病がトップニュース、中世かい。」と。同様のことをいうヒトが何人もあり、皆が『平家物語』や『吾妻鏡』に綴られた世界のはかなさに思いを致しているのだと感じる。
この世ははかなく、盤石なものなどない。だからこそ「すべてを生きてや」ろうぜ。
17日のうちだけは、特価です。