ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

「めんツナかんかん」の2つめの「かん」

 (以下は、めんツナかんかんの販売者であるふくやさんの公式見解ではなく、ただのわたしの回想に基づく。)

 明太子で風味付けをしたツナの缶詰であるのだから、商品名は「めんツナかん」で足りると思うのに、「めんツナかんかん」とわざわざ「缶」の平仮名表記「かん」がふたつ重ねてある。これは、わたしが北部九州の育ちであるからだろうか、とても馴染みやすいもので、つまり該地方では「缶」のことを「かんかん」と呼ぶことがままあった。これは、半ば幼児語によくある畳語のようでもあるが、大人でも用いる。用例:「そこにあるかんかん、取っちょくれ。」(「そこに置いてある缶を取っておくれ。」)

 この火曜の夜、おなじみ泉屋のクッキーの缶を洗ってきれいにして、タンバリンのように自分の腿の裏を軽く叩きながら軽くくるくる回っていたら、缶の蓋と身の間に薄い隙間が生じて、缶の中がちょっとした共鳴胴になったようで、かんかんの内部からビョンビョーンという音が出てきた。