明日にはまとまった雨が降るかもしれない。だから、小鳥に花の中心を吸われてぽとりぽとりと花弁を散らせているソメイヨシノが、きょうを限りと精一杯に咲いているような気がして、押していた車椅子をくるりくるりと回しては、ほら、桜、きれいだね桜、と繰り返して言った。
3月下旬の冷え込みで、各地のソメイヨシノの開花は例年よりも遅れているというけれど、いざ咲き始めたら満開に至るまでの時間は短く、このあたりでは花見のお奨めの日は土曜日だという。
気温は20℃を超えているというのに、あいかわらずコンクリートの函の中はひんやりと寒気を催させる空気に満ちている。この分の冷気を9月上旬くらいの自分に仕送りしてやれたら便利なのに。
今年度は、ほぼ日手帳オリジナルでなく、MUJIのノートをメインの日記帳にする。
ポポさんのカレンダーを片脇に置いて、日付と曜日がずれないように1ヶ月分ずつ、気が向いたときに書き入れていく。