ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

起き上がるまでに猶予の要る身

 早朝、熟睡ののち横臥していても用があることを思い出すとたちまち縦になれるのが数少ない取り柄だった。それがこのごろでは、『まだ四時か……。』と、常夜灯にしているLEDライトの弱い光に浮かび上がる時計を見上げて、寝るとも起きるともなしに眼を瞑って過ごす時間が増えた。

 理由はわかっている。筋肉量の減少、そして相対的な体脂肪率の上昇によるものだ。

 病院の管理栄養士の先生によれば、これはレコーディングダイエットというものにあたるらしいのだけど、わたしは、三食と補食として口にしたものを毎日メモしている。そのメモをこのごろでは一太郎で打ち直して病院にもっていくこともある。今回は、なんだかすごい日数分が溜まってしまって、1月末から3月一杯までの約10週間分を清書することになった。

 それによると、全体に食べる量が少ない。これは食欲が減退する薬を処方されているから驚くにはあたらない。食べる総量が減るのは、いい。体重がほんの少しずつ減るのも、その結果としてむしろ当然だ。これでこのくすりをのんでいる目的であるHbA1cの値が下がればめでたしめでたしなのだけれども、そちら方向だけではなく、筋肉が減って脂肪が減らず、そのために体脂肪率が上昇する現象が発生しており、これは、困る。

 以前、なんぼでも寝られると書いたけれども、このごろでは20時に寝てしまうこともままあるので、そういうときはさすがに2時ごろには一旦眼が覚める。ノートを開いて小一時間勉強しようかなと思い、起き上がろうとするのだけど、事実、以前は起き上がって机に向かっていたというのに、このごろは、動き始める前に時間が掛かりすぎてまた眠ってしまい、次に目覚めたときは4時になっていたりする。病気に由来するものか、生来の怠け癖が表面に出たものか、はたまたただの加齢なのかは定かではないが、少なくとも腹筋が減ったこととの因果関係は認められそうである。

 

HHKBの右肩あたり