ぴょん記

こつこつ憶える

ほどける

 身体がぼろぼろになって寝たきりになる以前から、学校友だちとの距離がぐんぐん開いて、都心のお店で食事をしたり、お互いの住居で泊まりがけで話したりすることがまったくなくなった。それどころか、そのうち連絡さえもまったくとらなくなった。それでも、メールアドレスからフェイスブックのアカウントをつきとめて(現在の姓でも旧姓でもなく、いわば本姓を使用して、サブのブックマーク代わりに使用していた。)、せっかく友だち申請してくれたのに、芋づる式に名のみ知る人などと繋がると支障が生ずるおそれがあるので、わたしはそのアカウントを消してしまった。それから間もなく、週に1回、原稿を送るだけの仕事さえ這うようにして処理するような具合になったので、かつて親しくしていたそのような友人たちがいたことも、そのような人たちと語らった幸せも忘れて、ただ生きているだけでもありがたいと思っていまは暮らしている。

 

 

Oracle Night (English Edition)

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