ぴょん記

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モスバーガー讃

 うちは集合住宅なので、エレベータを降りて外玄関をを出たら、もうそこは公道上みたいなものだ。その小さな広場を突っ切って横断歩道を渡ったら、そこにモスバーガーの店舗がある。

 モスバーガーでは、だいたい「とびきりハンバーグサンド」と「ホットドッグ」を注文する。正確にいうと、机のPCでモスバーガーのサイトに持ち帰り注文をしておいて、それを取りにいったときに代金を支払う感じ。お店にとって利益率が高いものであろう飲みものも注文しないし(だって、家に帰って食べるので麦茶がある。)、自分ひとりのときはモスチキンもポテトも頼まないつましい客なのに、お店の人はいつも親切だ。

 人の好みはそれぞれだから、マクドナルドハンバーガーの贔屓であっても、それは構わないと思う。事実、わたしも、近所のもっとも近いハンバーガーショップがフレッシュネスバーガーであったときにはその店舗を頻回利用した。それに、コーヒーショップのタリーズのホットドッグは、パンが気の利いた感じがしておいしい。そういう好みの多様さにとりあえず理解を示した態度をみせておいて、それでもモスバーガーを褒めるのには理由がある。

 ひとつには、同社の売上が今期低迷しているらしいのだ。マクドナルドが血の滲むような経営努力の果てに業績回復を果たした蔭で、同じパイを削り合うモスバーガーは、客単価が高めであることも影響して、相当に苦戦している。ときどき、「ご当地対決」などと称して、各都道府県の名産品をパンズに挟めるように工夫したバーガーを出すほかは、モスバーガーは、派手な催しを殆どしない。先週のクリスマスあたりでは、ネット予約のできる商品を絞り込んで、フライヤーを鶏に明け渡してはいたが、あれはあくまで一過性のものだ。そのあたりが、地味めだと感じられてしまうのかもしれない。

 そしてまた、モスバーガーでは、オーダーを受けてから商品の調理にかかる丁寧さのために、注文から品渡しまで、たとえばマクドナルドハンバーガーにおけるそれよりも、待ち遠しく感じられてしまう。単価は高い、商品が出てくるのも(比較的)遅い、となると、簡易に食事を済ませてしまいたいためにハンバーガーショップでの買いものを行う層には敬遠されがちだ。動物性、植物性の油脂を多用するハンバーガーのような食品では、完成時からの時間が短ければ短いほど、油脂の酸化が抑えられ、それを食べる人の身体にも負担が少ないと思うのだけれど。

 おとなしめで、単価が高く、時間がかかる。こんなモスバーガーさんですが、「とびきりハンバーグサンド」410円や、「ホットドッグ」320円は、おいしいです。年末年始のお休み中、お店の前を通りかかったときにはぜひ覗いてみてください。もしかしたら、「モスお年玉セット」2200円が販売中かもしれませんよ。

mos.jp

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