ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

年末の読書

 この秋は、『続日本紀』からあとの六国史など順々に読んできたので、ふつうの小説には殆ど手を出さなかった。おととい映画館で、中村文則原作の『去年の冬、君と別れ』が、来年3月に封切だと知った。そして、1月13日には、玉木宏主演の『悪と仮面のルール』が公開される。これの原作を文庫で読んだのは2014年の春だから、もう4年前になるけれど、いろいろなことでささくれ立っていたわたしの心を奇妙なことに深く慰めてくれた巨大な悪のものがたりだった。公開館が限られているようなので、いつもの映画館では観られない。公開日が意外と近かったので嬉しいような怖いような。

悪と仮面のルール 劇場情報

 ゆうべは、Kindleでなにか雑誌でも落として読もうかと探したけれど、結局、物理版で取り寄せなかったブルータスやananを落とした。

 

BRUTUS (ブルータス) 2018年 1月15日号 No.861 [危険な読書] [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2018年 1月15日号 No.861 [危険な読書] [雑誌]

 

 

 

 

 BRUTUSのほうに、川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』の紹介があって、リニューアル以前のクウネルでこの人の不思議なディストピア短編を読んだなあと懐かしくなって、Kindleで購入。これが実に面白い。歳も押し詰まって、ようやく今年読んだ中で一番強くひとに勧められる本に出会った。

 

大きな鳥にさらわれないよう

大きな鳥にさらわれないよう