ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

高校の数学のはなし

 きのう、アマゾン経由で高校の数学の教科書が届いた。数学の教科書をじっくり読むなんて、ひさしぶり、いや、ほとんどはじめての経験だ。中学のときは、通信添削のテキストのほうが2か月くらい先取りだったから、数学はそちらを優先していた。

 高校生のときは、数Ⅰなら3,4冊ほど数研出版の問題集を学校でまとめて買わされて、それをじゃんじゃん解いていく、やっと終わったと思ったら上からプリントが降ってくる、帰ろうとしたら、急遽8限が設定されてそこでまたプリントを埋めるという感じで、高校に通っているのか数学の問題を解きに行っているのかわからない日が週に少なくとも3日くらいあった。羽海野チカ3月のライオン』で、桐山六段が幼い日、のちに師匠となった亡父の友人から、「君は、将棋、好きか?」と尋ねられるシーンがあったが、わたしたちは誰からも「君は、数学、好きか?」と聞かれることもなく、なぜか毎日毎日ノートを埋めてばかりいた。文系コースだったのに明らかに数学の学習時間が飛び抜けて多かった。だからいまでこそ、そこのあたりを調整してたとえばセンター試験の理科で9割くらい得点できるくらい、他の科目に時間を割けばいいのにと考えられるのに、当時はせめて学校の授業の宿題と通信添削くらいはと机に向かっていたのだ。ふつうの公立校なのに、忙しすぎて、塾や予備校に通う暇もなく、大学入試の季節を迎えたほど、わたしの出身校の授業と補習は充実していた。

 遠山啓先生のいわゆる水道方式の本が8冊か9冊ほど家にあったので、高校数学の中頃ぐらいまでは、こういうふうに考えてこういうふうに計算する、というのは、わりあい早いうちに知っていたけれども、高校に入って受けたのは、はてしなく反復しているようにみえるけれども実際は少しずつ次第に上昇していく螺旋状の階段をのぼるような地道な訓練だった。形式的には、国公立大学の文系学部の2次試験対策ではあったのだけど、実は、そのあと長らく、わたしの米代を稼ぐ手段の一部になってくれた、数学。

 

遠山啓エッセンス〈2〉水道方式

遠山啓エッセンス〈2〉水道方式

 

 でも、しばらく離れていたので、あたまの中がえらいことになっている。これからノートをひろげて、またひとつひとつ計算するところから。

 

文部科学省検定済教科書 104 数研 数?/309

文部科学省検定済教科書 104 数研 数?/309