わたし自身は、公立の普通科で数研出版の教科書、参考書、問題集を学校で販売され、旺文社の問題集や増進会出版社の通信添削も解いていたけれど、なんといっても学校のプリントをノートにどんどん解いていって3年間過ごした。だから、教科書、参考書、問題集の嵩は、数学だけでも結構な量になったことだろう。
今年の春先、少しだけ勉強をみた高専生が、定期テスト前なので、またほんの少しだけ分からない問題を教えてくれといってきた。1年の夏休み前なのに、もう対数などを習っているというからそこに興味をもって学校で使用しているテキスト類を取り寄せてみた。これが、すごくすごくコンパクトにまとめられた教科書と準拠問題集だった*1。……まあ、大学受験に向けては、これだけではすごく心許ないかもしれない。でも、わたしはもう大学を受けることはないと思うので、同じシリーズの線形代数の教科書などもあるようなので、そのうちきっと自分でも解きそう。そのくらい、わかりやすくて魅力的な教科書だった。
肝心のその高専の学生さんには、まず、定義をおぼえて、小さい練習問題にいっぱい当たって、単元と仲良しになることだね!といつもと同じようなことをいって、ややがっかりさせた。こればかりは、近道は、ないよ。