ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

『蟹工船』『二百十日』

 年明けは、「ソラリ」というアプリをつかって、小林多喜二蟹工船』を読み始めた。過去に一度読んでいたが、中学生のときだったので、ほとんど記憶にない。雑夫の少年を漁夫の成年の男が漬物樽を積んである狭い空間に連れ込んで襲う、というシーンのみが数年前の小ブームのときに聞こえてきた。キャラメルを数箱与えて、しばらく目をつぶって辛抱していろと関係を強要するのは、非人間的な労働環境に置かれた漁夫が、それよりももっと下に据えられた雑夫から束の間の快楽を奪い取るという点で絶望的である。ところで、わたしはなにか勘違いをしていたようで、「鮭」1本と林檎1個を交換させて儲けを奪うというのは、なにしろその場が「蟹」工船ではないから、別の小説だったようだ。

 漱石の『二百十日』に出てくる「恵比寿(ビール)」は、熊本で作られたものなのかな。こちらは、まだ途中。

 まだ悩ましく思っているのは、講談社学術文庫の文明の興亡史シリーズを物理版で読むか、電子書籍で読むかということ。中公文庫の世界史シリーズを通学の車中で読んでいたので、どちらにしても全部読むつもりではいるけれども、このごろ新たに文庫化された分もあるのかしら。なんだかリコメンドに出てくる冊数が増えたみたい。