ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

『銃座のウルナ』

 単行本が1冊、また1冊と出版されるたびに、このものがたりの行き着く先はと暗澹とした読後感を味わっていた。

 架空の世界の大国の戦時体制下、愛郷心に駆られて稀なる狙撃の才能をもって最前線に赴いた少女ウルナは、最初の戦地でその「蛮族」の存在を知る。国家がその蛮族に対して行ったのは、艦砲射撃をもってする殲滅であって、いったいそれほどまでの殺戮と兵員の損耗、戦費投入が必要だったのかどうかは最後まで読んでも分からない。

 時を経て歴戦の勇士として故郷に帰還したウルナを待っていたのは、その「蛮族」との不思議な因縁であり、彼女は、そこで静かにその運命を受け容れる。伊図透さんの作品に出てくる人物の所作や思いには、強い違和感を覚えることが度々だけど、それらを超えて『わかる』と思うことも多い。ウルナについても、その海容としか表現できない心のやわらかさは彼女自身のためにあまりに苛酷であるようにみえるけれども、そのように歩む人生の態度は、爽やかで美しい。

 改めて再読して、優れた作品であることを確認した。

 

銃座のウルナ 7 (ビームコミックス)

銃座のウルナ 7 (ビームコミックス)

 

  きょうは、コロッケとビフカツを揚げた。コロッケは、挽肉と玉葱のみじん切りを炒めておいて、角切りにして茹でて潰した新じゃがいもと合わせてタネをつくる。先日漉した油でじゃんじゃん揚げた。