割り算ができない専業主婦
ずっと割り算ができない状態での小中高の授業と受験、つらかっただろうな。「大人が楽しい学習ドリル」というのをフェリシモで見掛けた。全6回。こういう通信講座が成立する程度に、小中の勉強苦手な人は存在する
2020/08/17 00:10
「割り算ができない奥さん」のエントリでは、あれこれできないまま、中学に上がって、高校に合格したけれど、読めなくて計算できなくてというあの子やあの子の顔が浮かんできてつらかったです。https://t.co/H51JrWXryW
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2020年8月16日
ふつうの公立校の学習到達度を測るためのテストで、100点満点中40点をとった児童が何人かいるとしよう。その中で、何学年分か遡って学習をやり直して、最初のテストと同じくらいの難度のテストで80点がとれるようになる子もいれば、50点ぐらいを得点するのがやっとの子もいるだろう。後者のうち、学習困難という発達障害を抱えた平均的な知能の子、平均よりも知能に恵まれなかった子もいるだろう。どうしても出てくる、いわゆる読み書き算盤の苦手な人に対して、現代は、たとえば50年前よりも、不寛容であるとは、夙に人口に膾炙した言説である。
わたしは、はてなブックマークの対象となったアノニマスダイアリのご夫婦の問題には触れない。婚姻は両性の合意に基づいてなされるものであろうから、直接にせよあるいは人を介してにせよ、よく話し合えばよいだけのことだ。それはそうとして、割り算を習ったし使えていたけれど大人になって忘れてしまったのではなく、割り算は習ったけれどはじめから現在までずっと使えていなかったのに、途中までとはいえ高校までの授業を受けていたこの奥さんが気の毒である。そこまで勉強が苦手だったのに、結果的に放っておかれたのは、ことばはきついけれども、一種の虐待ではないかとさえ思う。
もし、わたしが彼女のおばさんだったら、1日5分ずつくらいなら毎日計算ドリルを一緒に解いてみるよ。3年間くらいかけて。