ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

牛すね肉を煮たい

 以下、肉のはなしと身体の話を取り混ぜて書く。おいしい肉と病んだ肉体は、買って買われて喰われて喰って、なるほど連環している。

 夏の間、豚バラ肉や豚ロース/肩ロース肉のかたまり675gを生協で取り寄せて、切っては焼き、切っては揚げ、炒めて食べていた。ふだんの1週間は、これに豚の切り落とし肉300gを足して回していたので、家族2名で分けて、1名当たり豚肉を1週間に約500g、1日約70g食べていたことになる。なお、非テレワーク日の昼に外で食べるチャーシューや、ほっともっとの弁当の上に載った肉はカウントしない。

 牛カルビ肉を、炭火か鉄板で炙ったのを白いごはんやよく漬かったキムチと一緒に、どんどん食べたいのだけど。

 マスクをしっかり掛けてこまめに手をアルコール消毒したり石鹸で洗ったりしながら電車で遠くに移動することは、怖くない。でも、やっぱりまだ外食には抵抗がある。なにせ、人よりウイルスその他に感染しやすいように、こちとら仕様変更している身だ。数値化されていないけれど、ふつうの人が曝露されたとき確実に感染するであろうウイルスの量の半量のそのまた半量でも、けっこう危ないのと違うかな。

 わたしのもらう処方薬の説明には、「臓器移植後の拒絶反応を抑えます」と、ある。つまり、その薬には、ある程度相性のいいドナーの臓器を移植したときに、その臓器がレシピエントの身体に馴染むように、レシピエントの身体の免疫の能力を下げる効能がある。外出するのに玄関に鍵を掛けず、ついでに扉を開けっ放しにして家を離れるのと似ている。

 これらの薬剤をのまなければ、もしかしたら、身体の中でまたサイトカインストームが起こるかもしれない。そして、これらの薬剤をのんでいるがためにCOVID-19に感染しやすく、感染したならば身体の中でサイトカインストームが起こるかもしれない。のんでものまなくてもやや危うい状態なのには変わりがない。

 焼肉。わたしは、肉は、牛カルビと牛カルビと牛カルビと、少し上ロースがあればいい。ビビンバも冷麺もビールさえいらない。ひたすら牛カルビを焼いてごはんと一緒に食べていたい。

 それが、できない。それなら、家で肉を焼け、と?いや、それは、違う。家焼肉と、店焼肉は、違う。特に、新大久保や鶴橋で味わう店焼肉には、珠玉の人生の時間がある。

 というわけで、家で牛肉を食べるとなると、ステーキかすき焼き、または、牛かたまり肉をカットして煮込むという選択肢が残る。先日、ふだんの豚肉よりは小ぶりの400gの牛すね肉が届いた。これをビーフシチューにするために、わたしは、料理用の日本酒でいいと思っていたけれど、それよりも安いのでいいからフルボディの赤ワインと舞茸と一緒に煮込むとおいしいときいた。同じ牛肉でも、焼いたカルビからはなんとも遠く隔たったものだけど、どのみち煮込むならばおいしいほうがいい。赤ワインを注文してみた。

 

 

 「ふくよか赤」は、きっと芳醇な赤ワインの意だろう。がんばって煮込もう。シャトルシェフで。豆も一緒に。