ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

『麒麟が来る』第39回

 丹波攻めから休む間もない本能寺攻めの負傷や疲労で、明智十兵衛は深く病んで京の屋敷に担ぎ込まれる。妻の煕子らの心のこもった看病で辛うじて一命をとりとめるが、まるで身代わりのように煕子が胸の病に倒れる。結核。当時としては、有効な治療法が発見されていない、重い疾患である。

 信長は、彼が献上した蘭奢待正親町天皇が毛利に下されたことなどを理由にするなどして、権大納言・右大将の官職を与えられても京都に居着かない。本願寺攻めと、武田勝頼こそが彼の心配ごとの真ん中にある。

 三河の家康のもとには、初孫が生まれる。親子というよりはまるで兄弟のように親しい長男と、信長の息女徳姫との間に。家康の正室築山殿は、疎々しい嫁が女の子を産んだことを「どこまでも役に立たない」と嘲るが、では、生まれたのが男の子だったとしたら、どんなにか彼女は憤ったことだろう。徳姫の実家である織田は、築山殿の出た今川一族を事実上滅ぼした家なのだから。ともかく、この嫁と姑の不和は、遠からぬ未来に新たな悲劇を家康にもたらす。

 

  地上波放送の前枠の『ダーウィンが来た!』に、お駒さんの門脇麦さんと足利義昭滝藤賢一さんが出演していた。干支にちなんでウシの特集で、家畜牛の祖先とされるオーロックスの説明や、4つの胃の機能の解説など、充実していてよかった。