ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

淡く薄く漂って、消える

 親戚のこどもに連絡をとる必要があって、そういうときはPCのメールでもLINEでもなく、ガラパゴス携帯電話のSMSをつかう。向こうはかなり新しいタイプのスマートフォンなので、SMSなんてきっと3番手4番手以下の連絡ツールなのだ。連絡手段としての優先順位が低いのか、それとも連絡先としてのわたしの優先順位が低いのか、はたまた別の理由によるものかはわからないけれど、親戚のこどもとの間の連絡は、SMSが一往復するのに複数日かかることも珍しくない。でも、それで用が足りるので構わない。

 寒の入りとなってが近付いて、身の悴むのに合わせて心も幾分内向的になる。人と広く浅く、あるいは狭く深く交際しようという気概が微塵もなくなるのだ。起きて椅子に腰を下ろしているだけでも大儀な感じになる。時間がくれば、台所にも立つし、必要があれば、銀行へも行く。でも、なにをするにつけても、軽く「嫌々やっている」気分が纏わりついて離れない。うたたねしていても、わたしが、誰か、特定の誰かに対して、意地悪な気分になるのは、その誰かがわたしに対して悪辣な何かを仕掛けた、又は、当然になすべき義理を果たさない、ために、正当な理由に因るものだ、などとうっすら考えたていたりする。おそろしいことに、はっきりと目を覚ましてのちにつらつらと考えれば、その「特定の誰か」など、どこにも存在しない。ありもしない、大昔の、ホールケーキを電車の座席の上の棚に置き忘れてあわてて下車した、あの記憶と同じようなものである。

 日中、机に向かって、細かな作業を続けていると、使ったほうの脳の部位とは違う部位が、かえって疲れてしまうような気がする。それは、おそらく情動をつかさどる場所なのだろう。

 

ものするひと 1 (ビームコミックス)

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 ポメラが出てきた。