ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

文字と静止画で親しむガンダム

 うちの娘はきっとこういうのを読むのだろうと、朝日ソノラマ文庫で『機動戦士ガンダム』の黄緑の背表紙の三巻本を買ってきたのは、父だった。ハハはハハで、NHKで『未来少年コナン』の放送が始まったとき、「お姉ちゃん、面白そうなのが始まるわよ。」と教えてくれた。たしかに眉村卓さんのジュブナイルSFも読むけど、もうそのころはハヤカワで海外SFを読むか、ノンフィクション方面に手を伸ばしていたわたしは、ふた親なりに現実に馴染みの悪い娘の心安まる場所を探してくれたのだと思ってもちろんそれらもおいしくいただいたのだった。

 そういうわけで、ガンダムにはまず小説から入った。アニメーションは殆ど観ていない。その後、単行本の安本ガンダムティーンエイジャーのミライさんと、少し年下のセイラさんがかなり近いところにいたりする細部の描き込みを目にした。ジオン公国となるサイド3の大学の時計塔で、後年シャア・アズナブルと名乗る子が生まれた日、若きギレン・ザビらが暴れ回って時間稼ぎするエピソードなど最高である。その後、シャアとセイラさんが父を喪い母を幽閉の身にされて、大人たちの愛情や打算に翻弄されて、宇宙から地球へ、また宇宙へ上がってさすらう物語など、貴種流離譚としても一流である。

 『閃光のハサウェイ』は、ミライさんとブライト・ノア艦長の長男が主人公である。キャラクターデザインが美樹本さんのようで、ハサウェイもジジ・アンダルシアもとても美しい造型である。ガンダムが世に出て約30年後のU.C.105年が「現在」であるので、「叛乱軍」のほうにもそれなりに腕のたつメカニックが加入してのいるであろうが、あれを動かすための燃料費とか電気代とかたいへんだろうなあ。

 

 これ、続編あるよね?