ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

祇園祭・前祭の山鉾巡行の日に

 日曜の朝、日本橋で家族と別れたあと、ひとりで東京駅から新幹線に乗って西へ向かった。ちょうど3年ぶりの祇園祭の前祭、山鉾巡行の日とあって、ちらほらとその見物に行く話をしているお客さんたちも。そういう人たちは、わたしよりもずっと前の新幹線で京都へ発っていってしまった。わたしは、発車までたっぷり時間があったので、新幹線改札内スターバックスに並ぶ皆さんの旅姿をとくと観察させていただいたり。

 京都へは10時過ぎに着いて、それから近鉄で奈良へ。奈良国立博物館で7月16日から8月28日まで開催されている、「中将姫と當麻曼荼羅 -祈りが紡ぐ物語-」を見た。展示品目録を眺めると、所蔵が茨城県ツムラ漢方記念館というものが幾つかあり、これは、ツムラさんが「中将湯」という女性の病を緩和する漢方薬を長らく出されているのと関係があるのだろう。

 目の関係で、細部までとくと拝見するというのはできなかったが、これだけ大きなものを織り上げて極楽往生を願うという信仰のかたちに触れたのは、大きな収穫だった。