ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

もう1秒も起きていたくないと思っていた

 今週は、月曜にワクチン接種に出掛けて、それからなんだか少しずつくたびれ指数が上がっていって、金曜が底だった。数年前に第1巻だけ読んだ、山田参助あれよ星屑』が、Kindleのフェアで期間限定でお安くなっていたので、結局最終巻の第7巻まで読んだ。

 第二次大戦末期、中国大陸に進駐した陸軍の兵士と下士官が戦後の闇市で再会し、戦争孤児や未亡人、復員兵や裏社会の男たち、アプレゲールな踊り子たちと日常を生きつつ、「なにがあったのか」がだんだんと明かされていく筋立てだ。

 あたまがとても疲れているのに、ページをめくる手を止めることができない。1秒でも早く眠りたい、体を休めたいと思っているのに、現実から離れたフィクション、しかし、80年、70年ほど前にはたしかにこの世にあったであろう世界に目が釘付けになっていた。