例のカール・ポパー、第1巻をざっと読んだあとで、注の文字の大きさが地の文のそれとあまり異ならないことに気づいた。文字の総量をみると、地の部分と注の部分とでは、それほどの違いがなく、古代から連綿と説き起こしてはばからずにいられる政治史をとりあえずもっているヨーロッパ人ならばあるいはかくもあらんと感じ入るばかりである。その2000年以上前のエピソードと、ただいま現在のその理屈に直接関連があるというならばそれはそうかもしれないと、留保付きの小さな頷きを繰り返しながら、とりあえずしまいまで読んでみるつもりでいる。
名間四季春の冬片の未開封の袋が出てきたので、まずは第一煎を。水色は淡いけれども、かおりはさすがによい。